冬の満月


今年も1週間過ぎました。お正月気分も抜けた頃ですが、今週はきれいな星空が見られるでしょうか?

今週は、12日木曜日が満月です。満月の前後なので、満天の星空は見られない週になります。星はダメですが、冬の満月を見るのも悪くないと思います。冬の満月は、真東よりもかなり北に寄ったところから昇って、空の高いところを通るのが特徴です。
今週木曜日の満月は17時頃、東北東の地平線から昇ります。満月は太陽の反対側にあるので、太陽が沈むと満月が昇ってきます。ですから満月が昇ってくる頃は、まだ空は明るいです。月はふたご座にあります。ふたご座は天頂近くを通る星座なので、月も高いところを通ります。
月が高いところにあると地上が明るいんです。栃木県では、冬は空気が澄んでいるのでより明るく感じます。明るい満月が地上を照らして、夜でもけっこう明るいわけです。お勧めはしませんが、冬の満月の夜なら懐中電灯なしでも外を歩けます。


2017年1月12日 16時50分の東北東の地平線


そして、その明るさを利用して、夜中に写真が撮れます。最近、「星景写真」というのが流行っています。星空と地上の風景が、一緒に写っている写真です。
そもそも星の写真は、月が出ていないときに撮るもので、その時は地上の景色は写りません。それをあえて月が出ているときに撮ると、暗い星は写りませんが、月が照明になって地上の景色も一緒に写ります。地上の景色と星が、両方写っている写真というのは斬新で、美しい写真になります。最近のデジタルカメラは優秀で、10秒ぐらい露出すると、そんな写真が撮れるようになりました。
月が明るい今週、星景写真に挑戦してみてはいかがでしょうか。

一番太い線が月
15秒露出の写真を連続して撮影し、「比較明合成」という方法で1枚にまとめた写真


キャノン EOS6D + シグマ 15mmEXDG F2.8→F4
ISO200 15秒露出x685枚 比較明合成

撮影者:井深 剛 氏









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