やまねこ座


2月になりました。節分と立春が過ぎて、寒さの峠は越えましたね。平均すると、寒さの底は節分までです。これからは次第に暖かくなっていきます。
そうは言っても、まだまだ寒い季節です。夜、外に出るのはつらいですね。しかし今週は、昨日が半月で、土曜日が満月になります。月が次第に大きくなっていくので、星空を見るのには適しません。今週は、星を見るために外に出る必要はないと思います。
しかしながら、天体望遠鏡で月を見るにはいい時です。月を見に出ることはあると思いますが、月だけなら長時間外にいる必要はありません。

そんな今週の星の話は、一般の人は聞いたことがないであろう、マイナーな星座をご紹介します。
それは、「やまねこ座」です。学名は「リンクス」。
ゴルフ好きの方はご存知と思いますが、リンクスというやまねこマークのゴルフ用品メーカーがありますよね。
そして、リンクスと言えば私の会社の社名です。私の会社は、社名が「やまねこ座」という意味でもありますが、コンピュータネットワークを作る会社なので、「つながる」という意味の「Link」でもあります。

社名を考えるにあたって、「やまねこ座」に特に思い入れがあったわけではありません。でも、「リンクス」という言葉の響きが好きでした。
流星の団体計数観測というのがあります。それを行っているときに流星が飛ぶと、「ハイ!」と言って、流星が飛んだ星座名、明るさ、群流星か否かなどを記録係に伝えます。記録係は、星座名を3文字の略号で記録します。記録しやすいように、星座名は、オリオン座の場合は「オリ(Ori)」というように言います。やまねこ座の略号は「Lyn」なので、「リンクス」と言います。やまねこ座に流星が飛んだ時の「リンクス!」という言葉の響きが好きでした。



やまねこ座は、今夜22時ごろが見やすい位置にあります。北極星の上の方で、おおぐま座の上にあります。でも、やまねこ座には明るい星はひとつもありません。この星座は、闇夜に潜むヤマネコを表したものです。闇夜のヤマネコですから、ほとんど姿が見えません。でも、けっこう大きな星座です。細長いですが、おおぐま座やしし座と同じぐらいの大きさがあります。
やまねこ座は、おおぐま座、しし座、ふたご座、ぎょしゃ座などに囲まれた星の少ないところを埋めるようにあります。

やまねこ座を構成する星は暗いものばかりで、見つけにくい星座です。でも、今が一番見やすい位置にあるので、スマホ片手に探してみてください。
闇夜に潜むヤマネコの姿、星がきれいに見える夜に見つけてくださいね。









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