今回は月の話です。
ここでは、月の話はあまりしてきませんでした。星が中心だったので、月は邪魔者扱いでした。月が出ている夜は暗い星が見えないので、天体観測はお休み、みたいな感じでしたね。でも天体望遠鏡があれば
・ ・ ・ なのですが、月は毎日見続けても飽きない天体です。
月面にはたくさんの大小さまざまなクレーターがあります。また、クレーターとは別に、山脈や谷のような地形もあります。それら、ひとつひとつをよく見ていくと、毎日見ても見飽きません。・ ・ ・ と言う話かと思うと、そうではありません。毎日同じものを見続けたら、さすがに飽きます。しかし、月は見えるものが毎日変わるのです。
何が変わるのでしょう?
月の地形が良く見えるのは、月の欠け際近くです。月は毎日形が変わって、欠け際の位置が移動していきます。ですから、毎日、よく見える場所が変わります。月の欠け際を見ると、毎日、違う地形が見えるわけです。
でも、なぜ、欠け際を見ると月の地形が良くわかるのでしょう?
月の欠け際は、地球でいうと朝日や夕日が当たっている状態です。その時、クレーターや山脈に長い影ができます。影があると、地形の凹凸がよくわかります。満月のときは、月に正面から太陽の光が当たっており、太陽が真上にある状態です。このとき、影はできません。ですから、満月の時には月面の凹凸がほとんどわかりません。
月を見るなら、満月以外の日の欠け際を見るのがいいのです。
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