春分の日


明日20日は春分の日でお休みです。春分の日というのは祝日にするくらい、天文学的にとても重要な日です。
春分の日に太陽がある位置を「春分点」と言って、すべての天体の位置の基準点になります。すべての星の位置は、春分点から何度どちらに離れているか、という表し方になります。春分の日も、24時間の間に太陽の位置が少し移動します。今年の場合は、19時29分に太陽のある位置が春分点になります。

19時だと、日本では太陽が沈んでいますから、春分点の位置を直接確かめることはできません。もっとも、太陽が出ていたとしても、昼間ですから太陽の向こう側にある星は見えません。春分点の位置を肉眼で確かめることはできないわけです。でも、春分の日に太陽がどの位置にあるのかは、計算で正確にわかります。ですから、肉眼で確かめる必要はありません。もし、春分の日に皆既日食が起これば、太陽の向こう側に明るい星は見えます。そうすれば「春分点というのは、ここなんだ!」と実感できると思います。


赤い線が天の赤道、黄色い線が黄道 交点が春分点
春分の日の太陽はそこにあります


そんな春分の日の頃に、見ておきたい天体というと何があるでしょう?
全天で一番大きな星座が見られます。一番大きな星座というより、「長い」と言った方がいい星座、うみへび座です。
今夜の21時ぐらいだと、うみへびの頭が南の空にありますが、しっぽの先はまだ地平線の下です。23時になると、しっぽの先が見えます。てんびん座のすぐ横にあります。
うみへび座は、かに座、しし座、おとめ座、この3つの星座の下を通って、4つ目のてんびん座まで届いています。
すごく長い星座ですね。
夜空の中で、一番大きくて長いうみへび座。頭からしっぽの先まで、星をつないでみてください。










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