春の星座


4月になりました。今年はなかなか春が来ない感じでしたが、いよいよ春本番です。
今回は春の夜空の代表的な星座を紹介します。まず、今夜22時の南の空が下の図の通りです。



かに座、しし座、おとめ座、それと先々週紹介した「うみへび座」もあります。このあたりの星座が、南の空に見えますが、もう少し上の方を見ると、おおぐま座とうしかい座があります。今出てきた、かに座、しし座、おとめ座、そして、おおぐま座、うしかい座、このあたりが、春の代表的な星座です。

春の星座は、明るい星が少ないのが特徴です。明るい一等星が少ないということです。天の川もありません。先ほどの星座の中で1等星は、うしかい座のアークトゥルスとしし座の前足の付け根にあるレグルス、おとめ座のスピカの3つです。
1等星は、南半球でしか見えないものも含めて、全部で21個あります。その21個を明るい順に並べた時、レグルスは21番目になります。ギリギリ1等星なのです。1等星というのはみんな明るい星なので、変な言い方ですが、一番暗い1等星ということになります。

おとめ座に木星があります。この星が夜空の中で一番目立っています。木星は-2等星ですから、今見えている星の中で一番明るい星です。木星はすぐ見つかるので、その下にある明るい星がスピカです。おとめ座は左手に麦の穂を持った女神として描かれます。スピカは麦の穂のところにある星です。スピカという名前はギリシャ語由来で、麦の穂先のように「尖ったもの」という意味です。「スパイク」というのも同じ語源だそうです。

春の夜空は明るい星が少なくて、寂しい感がしますが、今年はスピカのそばに明るい木星がいます。これが春の夜空を少し、華やかにしてくれるかもしれません。










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