4月も後半に入り、来週はゴールデンウイーク。そんな時期ですが、今回の星の話は「銀河」です。
銀河・ ・ ・ というのは天の川ではなくて、宇宙の遥か彼方にある「渦巻銀河」の銀河です。ただし、銀河は必ずしも渦巻型というわけではなくて、丸いのやいろいろな形のものがあります。それらが春の星座の中にたくさんあります。
実は、銀河はどの方向にも、だいたい均等に分布しています。でも遥か彼方にあるので、途中に光を遮るものがあると見えなくなります。春の星座がある方向は、宇宙の障害物が少なくて、宇宙の奥まで見渡せるのです。逆に言えば、春の星座以外の方向には、障害物があるということですね。
宇宙にある障害物って、何でしょう?
地球は天の川銀河の中にあるわけですが、天の川銀河の中には星以外に、将来星になる原料の気体や固体の粒子などがたくさんあります。それらは、もっと遠くにある銀河から来る光を遮ります。「星間物質」といいますが、それがたくさんある方向と少ない方向があります。春の星座の方向は、星間物質が一番少ない方向です。「おとめ座」やその上にある「かみのけ座」の方向が、「宇宙ののぞき窓」的な場所です。そのあたりには、無数の銀河が見えます。
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