ゴールデンウイークの星


昨日(2017.4.29)から連休が始まりました。今回は、ゴールデンウイーク中に見られる天体の話です。
今日の夕方、西の空を見ると月齢4の月が出ています。昨日が三日月でした。5月3日が半月になります。GW中の月は次第に太っていって、沈む時刻も遅くなります。半月の時は、沈むのが夜中の0時頃になります。月が沈むまではお月見です。南東の空には木星もあるので、月と木星を観察するのがいいでしょう。
どちらも天体望遠鏡が必要です。必要ですが、天体望遠鏡でなくても、野鳥を観察するときに使うスポッティングスコープというのがあります。これも立派な望遠鏡です。持っている人は月と木星を覗いてみてください。意外によく見えます。
でも、やはり、望遠鏡がないとダメなのですが、月や木星を見られるカメラがあります。
カメラで月を見るの?  と思うでしょうが、デジタル一眼レフカメラに望遠レンズを付けて、月に向けます。真ん中に入ったら、液晶モニタを最大に拡大表示してください。
または、一眼ではないデジカメでも、何10倍とか100倍とかのズームレンズが付いたものがあります。それらを最高倍率にして、同じことをするとクレーターが見えます。もちろん、月を写すこともできます。
ちょっといいカメラがあれば、カメラで月を見たり、月の写真を撮ることができるわけです。

 月                                  木星


月が沈んだ後は、星空が見られます。夜中の0時を過ぎると、夏の星座や天の川が昇ってきます。夏の星座の中でも、早い時期に昇ってくる「さそり座」とそのあたりの天の川は、今見ておいた方がいいです。
どうして夏の星座を、今のうちに見ておいた方がいいのしょう?

さそり座が一番見やすいのは6月・7月です。でもその頃は梅雨で晴れません。梅雨が明ける頃には、さそり座は西の空に傾いてしまいます。ですから、この時期の明け方に見るのがいいです。連休中なら、明け方まで起きていることもできます。

夜明け近くなると、東の空に金星が見えます。金星はいつも明るい星ですが、その中でも、今が一番明るく輝いていて、-4.5等星です。望遠鏡で見ると三日月型に見えます。

GW中は、夕方は月と木星、夜になったら春の星座、夜半過ぎにはさそり座と天の川、そして夜明け近くには、明るくなっている金星、それらの天体が見られます。


さそり座と天の川
5月1日 午前3時の南の空









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