へび座・へびつかい座


6月も後半に入りました。今週21日、水曜日が夏至です。
昼の長さが一番長くて、夜が短い日です。夏至の日の出は4時半ぐらい、日の入りは19時頃です。日の入りから、次の朝の日の出までが、9時間半。そして、最も暗い星まで見えている時間は、5時間半ぐらいです。24時間のうち、5時間半しか星が見られないのです。

そんな夏至の頃に見ておきたい星座は・・・
梅雨ですから、星を見たくても、なかなか晴れませんね。梅雨の晴れ間を縫って見ておきたい星座は、さそり座とその上にあるへび座・へびつかい座です。
以前、さそり座は梅雨の頃に見える星座なので、梅雨に入る前の5月に見ておいた方がいいという話を書きました。さそり座は、今、見やすい位置にありますが、曇り空が多い上に、たとえ晴れても南の地平線に近いので、薄雲やモヤがかかってしまってなかなか見られません。でも、さそり座の上にあるへび座とへびつかい座は、晴れれば見えると思います。

今夜、へび座とへびつかい座は下の図のように見えます。今は、真っ暗になる時刻が遅いので、22時の南の空です。


6月18日 22時の南の空


さそり座が南の低いところにあって、その上にあります。へびつかい座を真ん中に見ると、その西側にヘビの頭があって、東側にしっぽがあります。ひとつの星座なのにふたつに分かれているのは、このへび座だけです。
そんなへび座とへびつかい座ですが、特に明るい1等星の恒星はありません。でも、今は土星がいます。というよりも、土星の上にへびつかい座があります。星座を形作る星は2等星・3等星が多くて、同じくらいの明るさの星がつながっています。星をたどっていくのは、あまり難しくないと思います。

そのあたりには、天の川があります。へびつかいの足とヘビのしっぽは、天の川の中です。へびつかい座の下と東側の天の川が特に濃く見えます。
そして、球状星団もたくさんあります。大きな天体望遠鏡で覗くととてもきれいな天体です。望遠鏡があれば、もちろん、土星も見られます。

へび座とへびつかい座、そして天の川、梅雨の晴れ間に見てください。










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