夏の大三角


7月も中旬になりました。夏本番が近づいてきて、満天の星空が恋しい季節になりました。
夏の夜空と言えば、夏の大三角と天の川です。夏の大三角のうち、デネブは天の川の真ん中にあり、ベガとアルタイルは両岸にあります。両岸の2つが七夕の織り姫・彦星です。

今週の月の大きさは、今日が反対側の半月です。反対側というのは、夕方、南の空に半月が見える時がありますが、その1週間後ぐらいに満月になり、さらにその1週間後、明け方の南の空に半月が見えます。欠けている側が、夕方に見える半月と反対です。下弦の月ですね。多くの人が寝ている時間帯ですから、下弦の月を見ない人が多いと思います。もしくは、朝、西の空に白い下弦の月を見ることがあるかもしれません。
今夜の月は、23時過ぎに東の空に昇ってきます。逆に言えば、それまでは暗い星空を見られるわけです。晴れれば21時から23時頃まで、夏の星空を楽しめるわけです。
明日以降は、月が昇る時刻がだんだん遅くなり、月の大きさも細くなっていきます。週の後半になるほど、暗い星空を楽しめる時間が長くなります。



夏の大三角は明るい1等星3つなので、宇都宮の真ん中でも見られます。でも、天の川は、奥日光や那須、福島県の南会津あたりに出かけれないと見られません。南会津まで行けば、探さなくても、空に白い帯が広がっているのがすぐわかります。宇都宮市と鹿沼市の中間、栃木市と鹿沼市の中間あたりの場所では、天の川を探すと見つかります。まず、夏の大三角を見つけて、その内側をよく見てください。うっすら見えるかもしれません。ベガとアルタイルの間が天の川です。
ただし、明るいところから出たばかりとか、懐中電灯を消したばかりの時、すぐに空を見たのではダメです。暗いところで5分間ぐらい目を慣らしてから探してください。

今週後半が、天の川と織り姫・彦星を見るのに条件が良くなります。晴れたら、どこかに出かけてみてはいかがでしょうか。

栃木市と鹿沼市の間あたりで、最も条件が良いときに見られる天の川 (下中央が南)
このくらい見えるのは年に1・2回でしょう









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