みずがめ座流星群



7月・8月は、流れ星がたくさん見える時期です。小さな流星群が次々にやって来るし、8月13日頃にメインのペルセウス座流星群がやって来ます。

今週は、どの流星群が見られるのでしょう?

みずがめ座流星群が見られます。実は、今夜がピークです。ピークといっても、なだらかな山なので今週いっぱいぐらいは大丈夫です。
この流星群は、遅い時間の方が見やすくて月も沈むので、夜中の0時以降に見るのがいいでしょう。
南の空にやぎ座があって、その東側にみずがめ座があります。みずがめ座流星群の放射点は、みずがめ座の星座絵で、水がめを持っている少年のお尻の下あたりです。放射点というのは、そこから流星が飛び出してくるように見える場所です。ただし、流星が放射点から光り始めるという意味ではなくて、複数の流星の経路を逆に延長していくと、放射点に集まるという意味になります。
その放射点ですが、正確に言うと、みずがめ座の中に4つあります。下の図にあるものはそのひとつで、この上や下にもあります。それぞれの放射点から飛ぶ流星は、少しずつ活動時期がずれています。ですから、4つの流星群に分けることもできます。ここでは、7月後半から8月前半あたりに、みずがめ座から飛び出してくるように見える流星を全部まとめて「みずがめ座流星群」としています。

7月31日 0時の南の空


流星を見るには、空のどのあたりを見ていたらいいでしょう?

流星がどこに飛ぶかは、全く予想できません。天頂からやや南を見ているのがいいでしょう。足を南に向けて地面に寝転んで、頭の下に枕を置くと天頂から少し南の空が見えます。そんな格好で見える範囲内を、視線を動かしながら見ているのがいいです。
みずがめ座は南にありますから、流星は南から北に飛びます。南から東に飛ぶのとか、南から西に飛ぶのもありますが、天頂近くを見ている時、視野の真ん中に飛ぶ流星は、南から北に飛びます。別な言い方をすれば、下から上に飛びます。流れ星というのは、「落ちてくる」というイメージがありますが、流星群によっては、下から上に飛ぶ流星も見られるわけです。放射点が地平線に近いと、そういう流星が見られます。

そして8月に入ると、ペルセウス座流星群が見られます。今年のペルセウス座流星群は、13日の明け方が出現数のピークです。ただ、空に月が出ていると、明るい流星しか見えません。その頃は月があって邪魔になりますが、普段よりたくさんの流星が見えるのは間違いありません。

夏の夜は、晴れたら夜空を見上げてみてください。流れ星が飛ぶかもしれません。










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