銀河


今日の星の話しは銀河です。
銀河というのは天の川ではなくて、渦巻き銀河の方の銀河です。銀河という言葉は紛らわしいですね。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の銀河は、天の川をさしています。でも現在は、銀河と言えば、たくさんの星が渦巻き型などに集まった星の大集団を指します。

この時期、肉眼か双眼鏡で見える銀河はありますか?

アンドロメダ大銀河が東の空に昇ってきました。
大銀河というくらいですから、大きくて明るいので、肉眼でも見えます。ただし、近くに街の光がなくて、満天の星が見られるところでないとダメです。でも、双眼鏡があれば、街の郊外に出ると見られます。

今夜21時の東の空に、アンドロメダ座があります。その中にアンドロメダ大銀河があります。天体アプリのiステラなどで見ると、3つの天体が重なっています。M31,M32,M110という3つの銀河が、くっついて並んでいます。その中で、M31というのが真ん中にあって、これがアンドロメダ大銀河です。3つとも銀河です。
双眼鏡や天体望遠鏡で見れば、3つ見えます。M31が圧倒的に大きくて、その両側に小さいM32とM110があります。
肉眼で見えるのはM31だけ。iステラなどの天体アプリで位置を確かめて、そのあたりを見るとぼんやりとした光の塊が見えます。肉眼で見えなければ、そのあたりに双眼鏡を向けると、楕円形の小さなちぎれ雲のような天体が見えます。
アンドロメダ大銀河は、楕円形です。本来の形は、ほぼ円形の渦巻き型なのですが、それを地球の方から見ると、斜め30°ぐらいの角度から見ることになるので、楕円形に見えます。元が円形でも、それをどちらの方向から見るかで、形が違うわけです。

 M31.M32,M110


アンドロメダ座の下に、さんかく座があります。その近くにM33という天体があります。M33も銀河で、それは渦巻き銀河を正面近くから見ている形になります。M33は大きな天体望遠鏡で見ると、丸い形で渦巻きが見えます。でも、双眼鏡では、丸くぼやっと見えるだけで、渦巻きはわからないと思います。

このあたりには、銀河がたくさん集まっています。
今度良く晴れた夜に、アンドロメダ大銀河を探してみてください。

M33
(上のM31の写真より一辺の長さを2倍に拡大してあります)








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