きりん座


秋も深まって、晴れる日が多くなりました。今は宵の空では秋の星座が見られて、深夜には冬の星座が見られます。

秋から冬の星座を探せるわけですが、星座には見つけやすいものと、見つけにくいものがあります。比較的明るい星が並んでいる星座は見つけやすくて、その代表は、今は見えませんが「しし座」です。それと、星座ではありませんが、北斗七星も見つけやすいです。
見つけにくい星座というのは、暗い星しかない星座です。例えば、「うお座」はみなさん知っていると思いますが、暗い星ばかりで見つけにくい星座です。宇都宮の街中では、うお座の星は1個も見えないかもしれません。でも、今週は月が出てないので、うお座を探すチャンスです。うお座は22時頃、南の空のやや高いところにあります。ペガスス座の「秋の四辺形」の南側と東側に2匹の魚がいます。
それともうひとつ、北の空に「きりん座」という見つけにくい星座があります。みなさん知らない星座かもしれませんが、首の長いキリンの星座です。晩秋から冬にかけて、一番見やすい位置に来ます。今夜22時、北極星のあたり北の空が下の図です。



「きりん座」は北極星の右上です。縦になってますね。あと3時間ぐらい過ぎると北極星の上に行って、完全に逆さまになります。ひっくり返ったキリンは、動物園では見られません。大人のキリンは横になって寝ないので、足が上になることはありません。
逆に、普通に立った姿のきりん座は、北極星の下で、地平線のすぐ上になるため、空気やその中に浮いているチリなどによって、星の光が吸収されて、元々暗い星がさらに見えにくくなります。ですから、きりん座は、この時期にひっくり返った姿で見るのが、一番見つけやすいでしょう。










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