12月になって、澄んだ星空が見られるようになりました。でも、明日(12月4日)が満月で、今週は月が大きいです。月の光で暗い星が消されてしまうので、冬の星座を見るのには適しません。今週は月を見ることにしましょう。冬のお月見、寒そうですね。
明日が満月と書きましたが、実は今夜、日付が変わった後の 0:47 にちょうど満月になります。満月は明日と言うより、今夜と言った方が近いです。さらに、今夜の満月は「スーパームーン」で、一年中で一番大きく見える満月です。
月と地球の距離が一番近づくのは明日の夕方なのですが、その時は満月を過ぎてしまいます。でも、明日の夕方でも、肉眼で見る限り満月に見えますから、明日の夕方の月がスーパームーンと言ってもいいでしょう。
ぴったり満月と、満月から半日過ぎた月って、見て違いがわかるのでしょうか?
肉眼ではわかりません。でも、天体望遠鏡で見るとわかります。どこが違うのか?
ぴったり満月の時には、月に正面から太陽の光が当たるので、クレーターに影ができません。地球でいえば真上に太陽がある状態です。月面にあるデコボコは、影ができるからわかるのです。満月の時は、天体望遠鏡で見てもクレーターが見えません。・・・というか、特別大きなクレーターの何個かは影がなくても見えますが、たくさんあるはずの中小のクレーターが見えません。満月を外れると、月の西側か東側の縁に影のあるクレーターが見えます。そういうわけで、肉眼では満月に見えても、天体望遠鏡で見ると、満月からズレているのがわかるのです。
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