5月の星空


ゴールデンウイークも今日で終わりです。連休も、終わってしまうと、あっという間でしたね。
今年のGWは満月前後だったので、星に関しては、どこに出かけた人も、満天の星空を見ることはできませんでした。

さて、GWが終わって、梅雨に入るまでの1ヶ月ぐらい、この時期の星空の見所というと、何があるでしょうか?

5月は、五月晴れというくらいで、晴れの日が多く、星空を楽しむにはいい時期です。梅雨に入る前に見ておきたいのは、明け方近くに見える星空です。5月は15日が新月なので、5月15日、夜中の2時の星空が下の図です。

5月15日 夜中2時の南の空


南の空にさそり座といて座があって、天の川の一番濃いところがあります。みなさんが普通に起きている時間帯に、さそり座が見やすい位置に来るのは、梅雨の真っ最中です。そのため、さそり座は有名な星座ですが、なかなか見られません。

さそり座やいて座は、夏の星座というイメージがありますが、今月、見ておかないと、見られなくなってしまいます。7月・8月の宵に時間帯に、さそり座やいて座が南の空にありますが、北関東の夏の夜はほとんど晴れません。


これ以外にも、まだあります。
9日(水)に、木星が衝になります。
「衝」というのは、以前にも書きました。木星の衝は、太陽、地球、木星が、この順に一直線上に並んだ時を言います。衝の時には、地球と木星の距離が一番近くなります。木星が一番大きくて、明るく見えるわけです。大きく見えると言っても、肉眼では無理ですから、天体望遠鏡が必要です。肉眼で見ても、今月の木星が一番明るく見えます。等級は-2.5等星です。シリウスよりずっと明るいです。夜中に見える一番明るい星になります。
今はてんびん座にいます。さそり座の西側です。夜中にさそり座や天の川を見るときには、その西側に木星が明るく輝いています。

今月の月が出ていない明け方、さそり座と天の川、そして、明るくなっている木星を見てみてください。


さそり座・いて座付近の天の川









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