今日の星の話は「球状星団」です。先々週、ヘルクレス座とへびつかい座の話でしたが、この2つの星座には、大きな球状星団がいくつかあります。
球状星団というのは、数万個から100万個以上の星が、球形にぎっしり集まった天体です。大きな天体望遠鏡で見るととてもきれいです。小型の望遠鏡でも見えますが、観たときに「美しい!」と思えるのは、やはり大きな望遠鏡です。
球状星団というのは、どういう天体なのでしょう?
球状星団を構成する星は、どれも歳をとった星で、天の川銀河ができたのとほぼ同じ頃に生まれた星のようです。地球が太陽の周りを回っているように、球状星団は天の川銀河の中心の周りを回っています。天の川銀河を回るというのは、スケールが大きいですよね。でも、どうやって、球状星団という天体ができたのか、どうしてバラバラに飛び散ってしまわないのか、未だにわかっていません。謎の多い天体です。
それを天体望遠鏡で見ると、どう見えるのでしょう?
たくさんの星が球形に集まっていますが、周辺はまばらで、中心にいくほど星の密度が高まります。ですから、周辺部は星が1個1個分離して見えますが、中心付近は星が重なり合って、全体が白く光って見えます。大きい望遠鏡で見ると、星の大集団として見えます。
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