さそり座は沈みそうですが、それ以外の主な夏の星座はだいたい見えます。真南と真北を結ぶ線を子午線と言いますが、夏の星座は子午線より西にあります。別な言い方をすれば、この時刻なら、子午線の西側が夏の星座、東側が秋の星座ということになります。今なら夏の星座と秋の星座が、両方一度に見られるわけです。そして天の川も、夏の天の川と秋の天の川の両方見られます。それらは別なものではなくて、夏の天の川の北側に秋の天の川がつながっています。
9月初めというのは、星座も天の川も夏と秋の両方が見られるわけです。一部、見えない星座もありますが、大部分を見渡せます。夏の大三角が見えて、先週話題にした秋の四辺形も見えます。
秋の代表的な星座というと、どのあたりですか?
秋の四辺形があるペガスス座やその北にあるアンドロメダ座、ペルセウス座、カシオペア座、ケフェウス座。このあたりが秋の星の物語で、主人公になる星座たちです。そしてそのあたりには、大きな星雲や星団があって、双眼鏡でもきれいに見えます。次回以降、そのあたりの話をします。
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