夏から秋へ

9月になって、少しは暑さが和らいできたような気がしますが、「気がする」程度で、まだ、暑い夏が続いていますね。

でも、9月と言えば秋。秋は星がきれいに見えるイメージがありますが、今週はどうでしょうか?

今週は今日が新月。星空を見るには都合の良い週です。天気が良ければ星もきれいに見えます。天文薄明終了時刻は19時半ぐらい。そこで真っ暗になって、すべての星が見えるようになります。
下の図は今夜、20時の星空です。

上が北、下が南


さそり座は沈みそうですが、それ以外の主な夏の星座はだいたい見えます。真南と真北を結ぶ線を子午線と言いますが、夏の星座は子午線より西にあります。別な言い方をすれば、この時刻なら、子午線の西側が夏の星座、東側が秋の星座ということになります。今なら夏の星座と秋の星座が、両方一度に見られるわけです。そして天の川も、夏の天の川と秋の天の川の両方見られます。それらは別なものではなくて、夏の天の川の北側に秋の天の川がつながっています。

9月初めというのは、星座も天の川も夏と秋の両方が見られるわけです。一部、見えない星座もありますが、大部分を見渡せます。夏の大三角が見えて、先週話題にした秋の四辺形も見えます。

秋の代表的な星座というと、どのあたりですか?

秋の四辺形があるペガスス座やその北にあるアンドロメダ座、ペルセウス座、カシオペア座、ケフェウス座。このあたりが秋の星の物語で、主人公になる星座たちです。そしてそのあたりには、大きな星雲や星団があって、双眼鏡でもきれいに見えます。次回以降、そのあたりの話をします。











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