アンドロメダ大銀河

9月も今日で終わりです。今年の夏は暑くて長かったですが、さすがに10月の声を聞くと秋めいてきますね。星空も秋の星座になってきました。下の図は,、今夜21時の星空です。



まず、南の空を見てみましょう。やぎ座、みずがめ座、ペガスス座があります。それらは秋の代表的な星座です。東の空を見ると、地平線からくじら座が昇ってきています。その上に、うお座、おひつじ座、アンドロメダ座があります。それらも代表的な秋の星座です。
そして、アンドロメダ座の中に大きな銀河があります。アンドロメダ大銀河というやつです。そのあたりを見ると、銀河のマークが重なってますね。アンドロメダ大銀河はM31ですが、そのすぐ近くに、小さいM32とM110というのがくっついています。その3つ重なっているように見えます。でも、大きさが全然違います。

大銀河というくらいですから、天体望遠鏡がなくても、双眼鏡で見えます。アンドロメダ大銀河は双眼鏡で見える天体の代表で、空が暗ければとてもきれいに見えます。中心が濃くて周辺が淡い、楕円形に見えます。空が暗くて澄んでいれば、うず巻き型にも見えます。
銀河ですから、地球からは、遠く離れたところにあります。地球からというよりも、天の川銀河から約250万光年離れたところにあります。250万光年と言われても、どのくらい遠いのかわかりませんね。地球から北極星までの距離が430光年ぐらいです。北極星の6000倍ぐらい遠くです。6000倍... それもまた、桁が大きすぎてよくわかりません。でもとにかく、すごく遠くにあるわけです。
すごく遠くではありますが、天の川銀河のすぐお隣です。すぐ近くにあるから、大きく見えるわけです。

実際の距離はすごく遠くですが、天の川銀河の外にある銀河としてはお隣さんです。宇宙はそれほど広いということです。太陽がある天の川銀河は、星の数が3000億個ぐらいといわれています。それに対してアンドロメダ大銀河は、1兆個ぐらいあるようです。ですから、アンドロメダ銀河の方がずっと大きくて、そのとなりに小ぶりの天の川銀河があると言った方がいいのです。
アンドロメダ大銀河が見やすい位置に昇ってきました。双眼鏡をお持ちの方は、ぜひ見てみてください。


この写真は周辺部の淡いところまで良く写っています。双眼鏡で見えるのは中心の明るい部分だけ









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