ふたご座流星群



今日は12月9日、そろそろ、ふたご座流星群が見られる時期になりました。ふたご座流星群は、8月のお盆の頃のペルセウス座流星群と並んで2大流星群で、毎年、たくさんの流星が見られます。
今年のふたご座流星群は、14日(金) 21時がピークと予想されています。今日あたりからピークに向かって、流星数が次第に増えていきます。ピークを過ぎると数日かけて減っていき、見えなくなります。14日の21時だと、西の空に月がありますが、23時には沈みます。その頃には、ふたご座がある程度の高さまで昇ってきます。23時から0時ぐらいが、最もたくさんの流星が見られると思われます。

ふたご座流星群ですから、ふたご座の方向から流星が飛び出してくるように見えるのですよね?

ふたご座の明るい星、カストルの辺りから飛び出してくるように見えます。でも、流星がどこに飛ぶかは全く予想できません。それと、流星がカストルのあたりから光り始めるという意味ではなくて、飛んだ流星を逆方向に延長していくと、カストルの辺りに行くということです。



流星はどこに飛ぶかわからないということですが、どのあたりを見ているのがいいでしょうか?

寝転んで、真上を見ているのが一番いいと思います。でも、12月の夜中ですから、外はとても寒いです。十分な寒さ対策をしてください。直接、地面に寝転んだら寒いので、キャンプなどで使うリクライニングチェアを用意して、十分な厚着をしてそこに寝転んだり、なければ、地面に段ボールや断熱シートを敷いて、寝て見るのがいいと思います。

どのくらいの数の流星が見られそうですか?

流星出現のピーク時には、1人で1時間に30個ぐらいは見られると思います。ただそれは、満天の星空がきれいに見える場所での話です。

街の中では無理ですか?

見られないことはないですが、街の光が暗い流星を消してしまうので、特に明るい流星だけしか見えません。1時間に10個以下でしょう。
1時間に30個とすると、2分に1個の流星が見られる計算になりますが、実際は、そうはなりません。以前にもお話ししましたが、流星群には、「豆まき現象」というのがあります。流星が立て続けに複数個飛んだかと思うと、しばらく飛ばない時間が続く、ということが繰り返されます。節分の豆まきのように、空の上で、神様が流星をまいているように見えます。ですから、運がいい人は、ちょうど豆まきのときに当たって、短時間で複数個の流星を見られます。反対に運の悪い人は、しばらく夜空を見ていても見られないわけです。でも1時間、夜空を見ていれば、豆まきが平均されて予想通りの数の流星が見られます。出来れば1時間以上、夜空を見ていてもらいたいです。

14日の23時から0時までの1時間がイチオシの時間帯です。十分な寒さ対策をして、ふたご座流星群を見てみてください。











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