ウィルタネン彗星



先週、14日金曜日がふたご座流星群のピークでした。みなさんは流れ星を見られたでしょうか?
天気により、場所により、各自の都合によりで、見られた人、見られなかった人がいるでしょう。今夜だとピークを2日過ぎてしまいますが、今夜も数は少なくなりますが、星がきれいに見えるところに行けば、1時間に10個ぐらいは見られるかもしれません。ただ、月が沈むのは、日付が変わって夜中の1時ぐらいになります。見るなら、その後がいいでしょう。今夜、時間に余裕のある人は、夜空を見上げてみてください。ふたご座流星群は過ぎましたが、もうひとつ、天体トピックがあります。

比較的明るい彗星~~ほうき星~~がやってきています。大きな彗星がやって来ているのかというと、実は、大きくはないんです。でも、地球のすぐ近くにきます。小さな彗星でも地球のすぐそばに来てくれると、明るく、大きく見えます。ウィルタネン彗星という名前です。彗星は発見した人の名前が付くことになっているので、ウィルタネンさんが発見した彗星で、公転周期が約5.4年の周期彗星です。太陽の周りを回っている彗星です。今回はたまたま、地球のすぐそばを通過します。
地球に最接近するのが、今日です。
今夜、すばるの南側、アルデバラン寄りのところにいます。ただ、月が出ている間は見えにくいと思いますので、月が沈んだ後、双眼鏡ですばるの辺りを見てみてください。丸い大きな彗星が見えるはずです。肉眼でも見える明るさになる可能性もあったのですが、肉眼では無理なようなので、双眼鏡で見てください。

16日の夜、日付が変わって17日1時頃のウィルタネン彗星の位置


明日以降は、おうし座を北上していきます。今月の後半になると、ぎょしゃ座からやまねこ座へと移動していきます。その辺りにいるときは、一晩中見えます。月が細くなる年末でも、5等星ぐらいの明るさと予想されています。双眼鏡なら見えます。晴れたら毎日見て、明るさや尾の変化を見てみてください。


ウィルタネン彗星 (写野円3度)









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