おおぐま座



今年は暖冬といわれていますが、1月中旬になると、さすがに寒くなりますね。
冬型の気圧配置になって北西の季節風が吹くと寒いですが、その北風のおかげで、関東地方では、空気が澄んで星がきれいに見えます。

寒いですが、星がきれいに見える季節です。そんな今日の星の話は、北の空に見える「おおぐま座」です。
おおぐま座の一部が北斗七星です。北斗七星のひしゃくの柄の部分が、熊のしっぽになります。今の時期はおおぐま座が立って昇ってくるので、北斗七星が全部見えると、
おおぐま座の全体が見えることになります。

今夜21時の北の空が下の図です。

1月13日 21時 北東の空


北の空に、ちょうど北斗七星が昇ったところです。北斗七星がまっすぐ立っていますね。
星が好きな人は、日が沈んだ後、暗くなった頃の空に北斗七星が立って昇ってくると、「もうすぐ春だなぁ」と思います。これが春のサインなのです。今は21時頃ですが、あと1ヶ月後には、19時に同じ位置に見えます。1ヶ月後の2月中旬でも、かなり寒いですが、夜空は春の兆しが出てくるわけです。

そして今夜は、クマの鼻先のあたりに、ウィルタネン彗星がいます。12月中旬に地球に接近して、かなり大きくて、明るくなったほうき星です。今は地球から遠ざかって暗くなりましたが、まだ双眼鏡で見れば見えると思います。
クマの鼻先のあたりと言っても、おおぐま座の北斗七星以外の星は、暗くて見つけにくいです。さらに今夜の21時だと、西の空に半月が出ているので、月の光が明るくて見つけにくいと思います。月が沈んだ後、澄んだ冬の星空の中で、クマの顔にあたる3個の星を探してみてください。

おおぐま座は横向きのクマです。前足は1本しか見えませんが、後ろ足は2本見えています。足の星も北斗七星に較べると暗いですが、だいたい同じぐらいの明るさの星なので、たどりやすいと思います。それと、それぞれの足の先に、ツメにあたる星が2個ずつ並んでいます。星座全体の形が見えると、おおぐま座というだけあって、けっこう大きな星座だということがわかります。

真冬の夜、北の空に昇ってくる大きなクマの星座を、冬の澄んだ星空の下で探してみてください。











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