節分、立春



今日が節分、明日が立春です。春が近づいてきましたね。
立春になると、テレビなどで「暦の上では今日から春」といわれます。確かに、そういう季節の区切り方もありますが、気象学でいう春は3月から6月で、立春の日は真冬です。実際、明日から春だと思う人はいないでしょうね。
立春というのは、「暖かくなり始める日」と解釈するといいと思います。逆に言うと、立春が一年中で一番寒い日とも言えます。立春の前に大寒がありますが、大寒から立春までが寒さの底です。立春の明日がものすごく寒かったとしても、それは当然なのです。春は近づいていますが、まだ先です。

星空もまだ、冬です。冬の星空は、明るい1等星が、1年中で一番たくさん見えます。明後日が新月で、今週は、ほとんど月にじゃまされることなく、冬の星空を見られます。真冬の北関東は、快晴の日が続いて寒いですが、きれいな星空が見られます。星を見るには、今が一年中で一番良い季節ですが、「星を見るのは、もう少し暖かくなってから・・・」と思う人も多いかもしれませんね。でも、3月に入ると、晴れが続かなくなって、空気の透明度も悪くなります。月の関係もあって、きれいな冬の星空を見られるのは、今週が最後かもしれません。いつでも見られると思っていると、いつの間にか、季節が過ぎてしまいます。

下の図は、今夜20時の星空です。

2月3日 20時の南の空


ちょうど南の空にオリオン座があります。そして、冬の大三角がありますね。冬の大三角というのは、オリオン座の左上の星、ベテルギウスと、その東側にあるプロキオン、下の方にある、特に明るい星のシリウスです。冬の夜空には明るい一等星が8つもあるので、他の星をつないでしまいそうですね。他の一等星をつないでも、三角形はできますが、今夜の場合、21時頃、南に向かって立ったとき、正面の一番見やすいところにあって、下がとがった三角形になるのが冬の大三角です。

冬の大三角の上には、おうし座やふたご座もあって、明るい星とわかりやすい星座が揃っています。そして、冬は空気が澄んで、明るい星がキラキラまたたいています。節分を過ぎても、まだしばらくは冬です。今夜晴れたら、冬の星座を眺めてみてください。「あのときは寒かったけど、星がきれいだった...」というのも、良い思い出になるかもしれませんよ。











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