スーパームーン



今回は「スーパームーン」についてです。
スーパームーンというのは、天文学の用語ではありませんが、最近、この呼び方が定着しました。今週水曜日、20日が今年のスーパームーンです。スーパームーンというのは、1年に1回なのですが、実は前回、1月の満月も大きかったのです。その日のニュースで、「今日はスーパームーン」と言っていたテレビ局がありました。そんなはずはないだろう、と思って見ていましたが、今週の満月の方が少し大きくて、今週が正真正銘のスーパームーンです。

月が大きくなったり、小さくなったりする理由を改めて説明します。
月は地球の周りを楕円形に回っています。楕円ですから、地球に近いときと遠いときがあります。近ければ大きく見えるし、遠ければ小さくなります。ちょうど満月のときに、その1年間で、地球に一番近いところにある月をスーパームーンと呼びます。スーパームーンは、1年中で一番大きな満月ということです。
月は約1ヶ月で地球の周りを1周します。ですから、月に1回、地球に近づきます。でも、その時が満月になるのはまれです。満月に限らなければ、毎月一回、大きな月が見られます。

それと、ピッタリ満月になるのは、一瞬です。その時刻が昼間だと、ピッタリまん丸の月は見られません。今回、日本では、夜中の0時54分に満月になります。晴れればですが、日本全国、その時刻にスーパームーンが見られます。20日水曜日、0時54分というのは、19日火曜日の夜です。間違えないようにしてください。


上の写真は満月ですが、よく見てください。右側の縁にクレーターが見えますね。左側にはありません。これは右側の縁が、わずかに欠けているからです。「20日が満月」といっても、20日は24時間あります。24時間の間に、ピッタリ満月からズレて、左側や右側の縁が欠けます。これは肉眼ではわかりません。天体望遠鏡で見ると上の写真のようになっているのがわかります。右も左も欠けていないまん丸の月が見られるのが、今回の満月の場合、20日0時54分という時刻です。











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