新月



今週7日が新月です。今回は新月の話です。
新月って、見えませんから、特に気にしたことはないと思います。新月だと月の光にじゃまされないので、星空を見るには好都合というだけですね。
ところで、新月のときはなぜ、月が見えないのでしょうか?

月が地球と太陽の間に入るからですよね。新月のときは、地球から見て、月は太陽と同じ方向にあります。地球から見ると、月の向こう側に太陽の光が当たっています。地球からは、月の光っていない側を見ているわけです。だから見えないのです。それと同時に、月は太陽と同じ方向にあるわけですから、太陽がまぶしくて見えませんね。

3月7日 AM 7:00  太陽と月の位置

月が太陽と同じ方にあっても、日食にはならないのですか?

同じ方向と言っても、月は太陽の上側か下側を通過するので、日食にはなりません。ごくまれに、太陽の前を通過することがあって、その時に日食が見られます。

月は1ヶ月ぐらいに1回、太陽の近くを通過するわけですけど、日本で日食が見られるのは、数年に1回です。
月って、そんなに太陽の前を通らないものなのですか?

地球全体としては、年に2・3回、月が太陽の前を通過して日食になります。でも、日食が見られるのは、世界の中でごく限られた地域です。その中に日本が入るのは、数年に1回になります。今週7日の場合、月は太陽の4度ちょっと下側を通過します。
4度というのは、「惜しい! もう少しで日食!」と思いますか?
実は、全然惜しくないです。太陽の直径は0.5度ですから、太陽の直径の9倍ぐらい下を通ります。4度というのは大きなズレになるわけです。最大でも0.5度以内の差でないと、日食にはなりません。

日食はなかなか見られないものですが、新月ですから、星空はきれいに見られます。春になりましたから、星空も春の星座に変わっていきます。しし座やおとめ座が見えます。明るい星は少ないですが、春の星座は見つけやすいものが多いです。
だんだん暖かくなってきますから、夜、外に出てみてください。天体アプリの入ったスマホを片手に、春の星座を探してみましょう。。











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