春は惑星



3月も下旬になって、春本番です。暖かくなってきたので、夜、外に出るのも楽になりましたね。

今夜の星空は、どうでしょう?

今夜 (2019.03.24) は、夜9時半ぐらいに月が昇ってきます。星空を見るなら9時ぐらいまでです。
春になって暖かくはなりましたが、空の透明度が悪くなってきました。真冬の抜けるような青空が、懐かしいです。冬は寒いですが、暗い星まできれいに見えました。春は昼間晴れても、青空が白く濁った感じになります。ですから、夜も暗い星が見えにくくなります。星を見るなら、やっぱり冬なのですね。でも、見る対象によっては、春の方が良く見える天体もあります。

空気が濁っていても良く見える天体があるのですか?

空気が濁っている方がいいという意味ではないのですが、春は空気の流れが弱いのです。真冬の頃、冬は空気の流れが速いから、星が瞬くという話をしました。春は星の瞬きが小さいのです。そういうときに良く見える天体は、惑星です。

惑星は、冬より春の方が良く見えるのですか?

天体望遠鏡で見る場合ですが、空気の流れが速いと、惑星がゆらゆら揺らめいてしまって、模様がはっきり見えません。しかし、春のこれからの時期は、揺れが小さくなって模様がはっきり見えるようになります。惑星を天体望遠鏡で見るには、空気の流れが弱いときがいいのです。空気の流れというのは、要するに風ですが、地上付近と上空では風の吹き方が違います。地上では風がなくても、上空は強い風が吹いている、ということがあります。その逆もあります。
真冬に天体望遠鏡を買って、初めて惑星を見たとき、きれいに見えなかった人がいるかもしれません。自分の望遠鏡の性能では、このくらいにしか見えないのかぁ・・・と思って、がっかりしたかもしれませんね。それは、望遠鏡が悪いのではなくて、風が強くて惑星が見えなかった可能性があります。実際、粗悪な天体望遠鏡も多々ありますが、望遠鏡のせいではない可能性もあります。その場合は、これからの季節にまた見てみると、良く見えるようになっているかもしれません。

今、惑星は何が見えますか?

主な惑星は、明け方の空にあります。木星と土星がいて座のあたりにいます。東の空が明るくなってくる頃には、金星も見えます。天体望遠鏡がある人は、明け方、それらの惑星を見てみてください。冬より良く見えるかもしれませんよ。

3月25日 4:30 の星空









戻 る