夕方の西の空



の初め、今週の星空トピックは...
9日火曜日、夕方の西の空に注目です。西の空に三日月より少し太った月があって、その近くに火星、すばる、ヒアデス星団と、4つの天体が集まって見えます。どれも見てみたい天体ですが、全部いっぺんに見られるわけです。
9日、20時の西の空がこちら。

4月9日 20時の西の空

西の地平線近くにおうし座があります。月の左上に1等星のアルデバラン、右上に火星があります。アルデバランの近くにあるのがヒアデス星団です。そして、火星の右下にはすばるがあります。これらの4つの天体が、狭い範囲に集まっています。
肉眼で見てもきれいですが、双眼鏡で見るとさらにきれいに見えます。火星は双眼鏡で見ると、明るくはなりますが大きくは見えません。
でも、すばるとヒアデス星団は、肉眼では見えない暗い星まで見えて、とてもきれいです。
肉眼で見て、位置を確認した後、双眼鏡で見てみるのがいいです。天体観測というと、天体望遠鏡が必要と思いがちですが、もっと値段の安い双眼鏡でもきれいな天体が見られます。双眼鏡も、立派な天体観測機器です。
私たちは、目が2つありますから、2つあるものは両方を使って見た方が、片方だけで見るよりずっとよく見えます。両目で同時に見られる双眼鏡は、星空を楽しむのにも役立ちます。

双眼鏡で、月のクレーターも見えますか?

大きなクレーターは見えます。でも、今日の月は細いので、見えている範囲に大きなクレーターがありません。月の欠け際がギザギザしているのはわかると思います。

三日月だと、月は早い時刻に沈みます。今日は20時には沈んでいます。9日火曜日も22時ぐらいに沈みます。その後はきれいな星空が見られます。月が沈んだ後は、かに座、しし座、おとめ座などの春の星座が見えます。

もう、夜空は春の星座です。今週は、西の空に見える天体や春の星座を見てみてください。











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