明け方の南の空



今週末から特別なゴールデンウイークの10連休が始まります。近代の日本人が、かつて経験したことのない長い連休です。その連休中の星空の見所は、次の日曜日にお話しします。その前の今週も、星の見所があります。今週は明け方の東の空に注目です。

今だと夜明け前、星が見えているのは、何時頃までですか?

3時半です。
この時刻までは、一番暗い星まで見えますが、その後は、次第に暗い星から消えていきます。
今夜ではなくて、24日水曜日、3時半の南の空が下の図です。

4月24日(水) 3:30 の南の空

さそり座、いて座などがあります。この時刻だと夏の星座が見えます。そして、そのあたりに月と惑星があります。
木星と土星があって、その間に月があります。木星と月が近いですね。どれも明るい天体ですから、宇都宮の中心部でも、どこでも見えるし、もう少し後の時刻で、空が明るくなってからでも見えます。
木星の西側には、さそり座の1等星、アンタレスもあって、色が赤いのがわかります。それも含めて、明るい4つの天体が並んだ様子は、きれいだと思います。
月は日ごとに東に移動していくので、土星に向かって移動します。・・・ということは、その翌日、25日木曜日の22時頃、月と土星が大接近します。土星のすぐ下を月が通過します。でも、残念ながら日本では、その時刻には、まだ月が昇っていません。

月が昇るのは、何時頃ですか?

日付が変わった26日の0時過ぎになります。大接近の2時間後なので、月は土星の少し東側に移動しています。それでも、月のすぐ近くに土星が見えるわけです。

今週は、明け方の東の空で、木星と土星と月が位置を変えながら、きれいな景色を見せてくれそうです。











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