夏の天の川



5月も最後の日曜日になりました。梅雨の季節が近づいてきます。梅雨に入るとなかなか晴れませんから、夏の初めに見える星座は、今のうちに見ておいた方がいいです。

夏の初めに見える星座というと、どのあたりですか?

下の図が今夜0時の南の空です。



さそり座がありますね。そしてその上に、へびつかい座とヘルクレス座があります。さそり、へびつかいあたりの星座が、梅雨で見る機会が少ない星座です。
このあたりは、肉眼で見てもきれいですし、双眼鏡で見ると見所がたくさんあります。ですから、梅雨に入る前の今、見ておきたいところです。
それともうひとつ、今でないと見られないものがあります。
東の空に、天の川のアーチが見られます。今夜は月があってダメなのですが、水曜日以降なら見られます。
29日水曜日0時の東の空が下の図です。




天の川のアーチがありますね。天の川が北の空のカシオペア座あたりから立ち上がって、東の空のはくちょう座、わし座を通って、南のさそり座で沈む大きなアーチになっています。今週後半なら、月の出が遅くなりますから、これが見られます。もちろん、天の川が見えるところに出かけて行かないといけません。東側に大きな街や山がないところがいいです。

どのあたりがいいですか?

県内でいうと、那須の北の方、福島県との県境近くで、ある程度標高の高いところがいいです。那須どうぶつ王国のあたりか、もう少し北で高い所がいいです。那須ロープウエイとか、那須甲子少年自然の家あたりですね。ただ、立ち入っても良くて、他の人の迷惑にならない場所を探してください。

この天の川のアーチを、写真に撮れたらすごいですよね。でも、とても大きなアーチなので、写真は難しいです。普通のスマホやデジカメでは、広すぎて1枚の画面に入りません。デジタル一眼レフカメラに魚眼レンズを付ければ撮影できます。魚眼レンズを付けたカメラを三脚に固定して、写野の中心を真東の地平線に向けます。絞り開放、ISO感度を6400ぐらいにして、1分露出すると写ります。注意するのは、写野中心を天の川に向けてしまうと、天の川が直線で、地平線がアーチになってしまいます。

写真撮影については、専門的な話でよくわからないかもしれませんが、できそうだという方は、ぜひ挑戦してみてください。











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