中秋の名月



今週、13日金曜日が中秋の名月、十五夜です。もう、お月見の季節になりますね。十五夜というのは、旧暦の8月15日です。旧暦ではまだ8月なのです。旧暦は、現在の暦より約1ヶ月遅れています。

ところで、今年の中秋の名月は、ちょっとだけ特別です。月が小さいんです。小さいということは、スーパームーンの逆で、この日の月は遠くにあるのです。13日の22時32分に地球と月の距離が最も遠くなります。
22時半だと、よい子は寝ている時間ですが、大人がお月見をするにはいい時間です。月が一番小さくなる時刻にお月見ができる機会は、あまりないと思います。今回は時間を合わせて、22時半にお月見をするというのもおもしろいと思います。その時刻だと、満月もけっこうな高さまで昇っています。月が地平線に近いときには大きく見えるので、小さいはずの月が大きく見えてしまいます。月がある程度の高さになるまで、待った方がいいです。


9月13日の満月と2月20日の満月
(実際の写真ではなく、シミュレーション画像です)


ところで、9月13日が旧暦の8月15日で、十五夜なのですが、実際の満月は、翌14日(土)13時33分です。本当の満月は翌日なのです。月の動きを基にして作られた太陰歴ですが、その程度は誤差の範囲内です。それに13時半だと、まだ月が昇っていないので見えません。ぴったりの満月というのは、なかなか見られないものです。

今回の十五夜は、ピッタリまん丸の満月ではありませんが、一番小さい満月が見られます。小さい満月というのも、滅多に見られないものですから、今年はそれを見て楽しんでください。ちなみに、今年の一番大きい満月、スーパームーンは2月にありました。次に大きな満月が見られるのは、来年になります。

ちょっと特別な今年の中秋の名月、13日の金曜日というのも特別かもしれませんが、晴れたらぜひ、見てください。











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