十三夜



今週11日(金)が十三夜です。「後の月」とも呼ばれます。最近は十五夜はニュースになりますが、十三夜は話題に上りませんね。満月2日前の月を見ても、「それがどうした!」という感じで、特におもしろいものではないからでしょうか。
昔は、十五夜と十三夜は、同じようにお月見をしたものです。私が子供の頃は、十五夜とその翌月の十三夜は、ススキとかお団子とか、お供え物をして月を見ました。

ところで、今年の十三夜は、いつもと違うので、ぜひ見てください。
月が小さいんです。小さいということは、月が遠くにあるわけです。先月の十五夜もそうでした。十五夜のときも同じような話をしました。今回は、11日の 3:29 月が最も遠くなります。11日の3時半は、10日の夜ですから間違えないでください。
今年は十五夜と十三夜、どちらも小さい月なのです。月が遠くに行ったり近くに来たりの周期が、月齢15から次の月齢13までの日数とほぼ同じだからです。・・・ということは、十五夜がスーパームーンだったら、十三夜もスーパームーンなのです。スーパームーンと呼ぶのは、満月のときだけですが、両方大きい年もあります。

大きい月と小さい月では、見た目にどのくらい違うのでしょう?

左:10月11日 3:29 の月  右:左を89:100の割合で拡大した月


大きい月の直径を100とすると、小さい月は、89ぐらいです。目で見てわかるかどうかというと、・・・微妙ですね。最大の月と最小の月を並べて見られれば一目瞭然で、明らかに大きさが違います。でも、並べて見ることはできませんよね。ひとつだけの月を見たとき、それが大きいのか、小さいのかは、よくわからないと思います。でも、人によって、大きさの違いを見分けるのが得意な人もいます。ぜひ、みなさんに見てもらいたいと思います。

ちなみに、大きい月はいつ見られますか?

実は、しばらくの間、大きい月は見られません。これからしばらく、月が地球に近いときは、夜明け前に見える細い月の時期になります。細い月だと、大きさの違いがわかりません。大きい月を見るのは、来年になってからになります。
比較したいときは、同じレンズで月を写真に撮って、並べて見ればわかります。もしくは、同じ天体望遠鏡で、同じ倍率・・・100倍ぐらいがいいですが、それで見ると、月が視野いっぱいに見えるか、回りに余裕があるかでわかります。

今週金曜日の十三夜、お月見をしてみましょう。「今日の月は小さい!」と、感じる人がいるかもしれません。










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