夏の名残の星座



そろそろ秋も終わりになります。この時期から冬が終わるまで、栃木県は晴れの日が多くなります。寒くなりますが、星がきれいに見える季節になってきました。栃木県は、夏の夜はほとんど晴れませんから、夏の星座を見る機会は少ないのです。その代わり、冬は毎日のようにキラキラ輝く星を見られます。

今年の夏の星空は、天気が悪くてほとんど見られませんでした。今なら夕方、暗くなった頃、西の空に夏の星座がまだ見えています。さそり座はもう見えませんが、多くの夏の星座が残っています。夏に見られなかった分、今、夕方の西の空で見ればいいです。良く晴れて空気が澄んでいれば、夏の大三角のあたりからカシオペア座にかけて、天の川が見えることもあります。

今は18時には十分暗くなります。下の図は今日の18時の西の空です。

11月17日 18時の南西の空


いて座がギリギリまだ見えています。デネブ、ベガ、アルタイルの夏の大三角は、まだ高いところにあります。画面上には、天の川もあります。天の川は、南西の地平線にあるいて座から、右上に上がっています。

北の方向に移動してみましょう。

11月17日 18時の北の空


北の空には北極星(ポラリス)があって、その上にケフェウス座やカシオペア座があります。天の川は、いて座から北の空の高いところにあるカシオペア座あたりまで、大きな円を描いて繋がっています。カシオペア座よりも東に、さらに繋がっているのですが、その東側は、天の川が薄くなって見えづらくなります。

今の時期の天の川は、西から北の空にあります。夏は天頂から南の地平線に向かって流れ落ちていましたが、天の川の見える方角は、季節によって違います。天の川の明るさもかなり違います。夏の「いて座」から「はくちょう座」のあたりが一番濃く見えます。反対に冬は、ふたご座からオリオン座の東側にかけて天の川があるのですが、薄いので、大きな街から遠く離れたとこるに行かないと見えません。

ななつがたけ北天文台があるあたり、南会津の「だいくらスキー場」や「たかつえスキー場」のあたりですが、そこでは、天気が良いときにはふたご座からオリオン座の天の川が見えます。

もう少したつとスキーシーズンになりますから、そのあたりにスキーやスノボに行く人は見られそうですね。

いいえ、ダメだと思います。冬の南会津は毎日雪です。晴れることはほとんどありません。ですから、南会津で天の川を見たい場合は、雪が降る前の今しかないのです。

今、見える夜空は夏の星座が沈んで、冬の天の川に替わっていく途中です。見所がいろいろあります。晴れたら、夜空を見上げてみてください。









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