部分日食



今週はもうクリスマスですね。今年は火曜日・水曜日ですが、街は賑わうのでしょう。
今週は天文イベントもあります。26日の昼過ぎから夕方にかけて、日本全国で部分日食が見られます。14時30分ぐらいから太陽が欠け始めて、15時40分ぐらいに最大まで欠けます。最大というのは、栃木県の場合、面積でいうと1/4ぐらいが欠けます。日食というには、ちょっとものたりないですね。そもそも部分日食というのは、見てもあまり面白いものではありません。でも、太陽が欠けている黒いところは月ですから、月が地球と太陽の間に入っているんだ、と思いながら見ると、ちょっと自然の神秘を感じられるかもしれません。
太陽と月が重なって、両方が一緒に見えているわけです。それと太陽面上を動いていく黒い影の速さが、月が地球の周りを回っている速さですから、そんなところも見るといいと思います。

部分日食の場合は、日本国内でも、場所によって欠ける度合いが違います。今回は南の方が大きく欠けます。沖縄では太陽の半分ぐらいが欠けます。さらに、インドネシアなどで金環日食になります。今回は金環日食なのです。日本では、金環日食を見られる範囲から外れていますが、部分日食として見られるわけです。

12月26日 15:40


栃木県では、部分日食が終わる前に太陽が沈みます。太陽の左側がちょっと欠けたまま日没になります。
丸くない太陽が沈む様子は見てみたいですが、太陽ですから、直接、目で見るわけにはいきません。日食を見るための専用の「日食グラス」が必要です。2012年に栃木県でも金環日食が見られました。そのとき、日食グラスがコンビニでも販売されていました。それがある人は、また使ってください。
金環日食は、インド南部からインドネシア、グアムなどで見られます。それらの地域からインターネット中継があります。日食グラスがない場合は、それを見てもらうのが一番安全です。

日食ということは、新月でもあります。夜は、月に邪魔されないで、きれいな星空が見られます。
26日は、昼間は日食を見て、夜は満天の星空を楽しんでください。











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