今年の天文現象



新しい年になりました。今年は東京オリンピックの年ですね。そして、オリンピックが終わったあと、はやぶさ2が帰ってきます。オリンピックも楽しみですが、はやぶさ2の帰還も楽しみです。

今年の天文トピックは何かありますか?

6月21日に台湾で金環日食が見られます。それが日本では、部分日食として見られます。でも、梅雨の時期です。晴れてくれることを願うもにですが、これをのがすと、この後は2030年まで、本州以北では日食が見られません。

8月のお盆の頃には、ペルセウス座流星群が見られます。今年は月の条件は、下弦の月が出ているので、良くはありません。でも去年は、ペルセウス群もふたご群も、ほぼ満月でしたが、ある程度の数の流星が見えました。それよりはマシなので、去年より多くの流星が見られると思います。

12月のふたご座流星群の方は、どうですか?

こちらは月の条件が最高で、たくさんの流星が見られるはずです。しばらく先になりますが、これは楽しみですね。

今年は火星が接近する年です。地球と火星は2年2ヶ月ごとに近づきますが、10月6日に最接近します。10月には赤い火星が明るく見られます。

今年は月食は見られません。広い意味での月食は、実は、3回ありますが、いずれも半影月食です。月食というのは、太陽の光でできた地球の影の中に、月が入る現象ですが、地球には、「本影」という黒い影があります。そして、その周りに「半影」という薄い影ができています。半影月食というのは、月が本影には入らず、半影の中だけを通過する現象です。ですから見た目には、満月が少し暗くなるだけです。

肉眼で見て、暗くなるのはわかりますか?

私の経験ですが、以前、「今日の満月は暗いなぁ」と思ったことがありました。調べたら半影月食の最中でした。ふだん、満月をよく見ている人なら、少し暗いのがわかります。実は今週、11日の未明から明け方にかけて半影月食が起こります。食の始まりは2時8分ごろ、食の最大は4時10分ごろです。満月が暗く見えるかどうか、早起きして見てみましょう。

1月11日 4:10 半影月食









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