大寒の星空



20日は大寒です。寒い季節になりました。今年の冬は暖かいとは言え、これからの2週間ぐらいが1年中で一番寒い時期になります。
寒い中、星を見に外出るのは、ちょっと躊躇しますよね。私も自宅の屋上に出て星を見ますが、遠くまで星を見に出かけたくはないです。ななつがたけ北天文台のあたりは、毎日雪で星が見えないし。

今週は明け方の東の空に細い月が昇ってきますが、夜半過ぎまで月に邪魔されずにきれいな星空が見られます。冬の北関東は良く晴れますから、寒い今こそ、冬の星空を見ておかないといけません。思いっきり厚着して、星を見に出かけましょう。
今夜21時の南の空が下の図です。

1月19日 21時の南の空


オリオン座が南中しています。そして、冬の代表的な星座が、南から天頂にかけて見えています。このあたりは明るい1等星がたくさんあるので、華やかです。さらに、冬は星の瞬きが大きいので、明るい星がキラキラしてきれいです。

双眼鏡を持って行ったときは、どのあたりを見たらいいですか?

ぎょしゃ座からおおいぬ座にかけて、冬の天の川があります。オリオン座のすぐ左側を通っています。下にあるおおいぬ座から、天の川の中を上に向かって、双眼鏡をゆっくり動かしていくとたくさんの星が見えます。ところどころに星の集まり、星団も見えます。双眼鏡でどの天体を見る、ということではなくて、天の川の中を見るだけで楽しめます。おうし座には「すばる」があり、肉眼でも見えるので、そこに双眼鏡を向けるとたくさんの星が集まっているのが見えます。西の方にはアンドロメダ座があるので、アンドロメダ大星雲も見てください。

今週は、明け方の東の空も見所です。
21日5時 南東の空です。

1月21日 5時の南東の空


低いところに注目。5時だとまだ暗いです。細い月と火星があって、かなり接近しています。そしてすぐ近くにアンタレスもあります。肉眼で見てもいいし、双眼鏡で見てもきれいだと思います。地上の景色も入れて、写真に撮れたら、さらにいいと思います。

今週の星空は、見たいものがいろいろあります。寒いなんて言っている場合じゃありません。










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