先週、オリオン座の話をしましたが、今回はその中の左上にある赤い1等星、ベテルギウスについてです。
以前にもお話しした超新星爆発が迫っている星です。迫っていると言っても、天文学的な数字ですから、10万年以内という程度の話です。そのため、私たちが生きている間に見られる可能性は少ないと言われています。ところが、去年の10月頃から、ベテルギウスに異常が発生しています。
異常というのは、ベテルギウスが暗くなりました。元々、明るさが変わる変光星なので、暗くなってもおかしくはないのですが、過去に例がないほど暗くなりました。ベテルギウスは冬の大三角の一角ですが、通常の明るさならば、夜空に見える恒星の中で9番目に明るい星です。それが先月は、23番目になってしまいました。その明るさでは1等星とは言えなくなります。冬の大三角のひとつが1等星ではなくなったというのは大事件です。
それは、超新星爆発の前兆なのですか?
|