冬から春へ



今日から3月です。春になりましたね。今年は暖冬だったので、「春が待ち遠しい」という感じでもなかったですが、だんだん暖かくなってくるのは、気分的にもうれしいものです。星空も、春の星座が見えてきます。
下の図は、今夜22時の星空です。



オリオン座が西に傾いています。西の空にはまだ月が出ています。月は、あと2時間ぐらいで沈むので、月に邪魔されずに星を見たい場合は、0時ぐらいがいいでしょう。でも、22時だと西の空に冬の星座が見えていて、東の空は春の星座です。空を見上げたとき、真南から天頂を通って、真北の地平線までつながる線を「天の子午線」と言います。22時だと子午線の西側が冬の星座で、東側が春の星座になっています。今週なら、冬の星座も春の星座も、両方見られるわけです。先週もそんな話をしましたが、春の星座は空気が澄んでいる今のうちに見ておいた方がいいです。

今年は暖冬だったせいか、北風がビュービュー吹いて、星がキラキラ瞬くきれいな星空は、あまり見られませんでした。暖冬で被害を受けた業界の方がたくさんいると思いますが、星好きな人たちも被害者かもしれませんね。例年の冬の栃木県は毎日快晴の日が続いて、星空を見飽きるぐらい見られるものですが、今年はそうではなかったです。今年の冬は異常だったと思いますが、最近はなんでも「異常なのが普通」になってしまいました。
これから、冬型の気圧配置になって、透明度の良い晴れの日があったら、最後の冬の星座を見ておいてください。夜遅い時間には春の星座も見られるので、今のうちに、それらも見ておいてください。










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