満月



今週、10日火曜日が満月です。今週は月が明るくて、星空は見られません。それなので、今回は満月の話をします。
満月というと、星を見たい人にとっては邪魔者扱いになってしまいますが、澄んだ空気の中で見る満月はきれいです。ななつがたけ北天文台は今、今年は少ないとは言え、一面雪に覆われています。満月の光が雪に反射して、周りがすごく明るいです。
ところで、火曜日が満月というのは間違いないですが、正確に言うと、火曜日の24時間の間に満月になる瞬間がある、ということになります。満月というのは、瞬間です。地球から見て、太陽の光が月に真正面から当たる瞬間で、何日の何時何分何秒というところまで決まっています。太陽、地球、月が一直線上に並ぶのは一瞬なのです。
地球も月も動いていて、その速さは1秒で何10kmか、動いてしまいます。宇都宮からなら、どっちに行っても1秒で県外に出てしまう速さです。そういう速さなので、3つの天体がきちんと並ぶのは一瞬です。



10日の満月は何時頃ですか?

ちょうど満月になるのは、2:48。夜中です。ですから、10日の夕方よりも9日の夕方の方が満月に近いです。見た目には、明日月曜日が満月と言ってもいいわけです。明日の夕方から夜にかけての月がまん丸に近いです。満月当日よりも前日の方が、月が丸いということがあるわけですね。
それと、月は地球の周りを少しだけ楕円形に回っています。そのため、月が地球に近いときと遠いときがあります。近いときは月が大きく見えます。満月の時に月が一番近くに来ると「スーパームーン」と呼びます。1年中で一番大きい満月がスーパームーンです。あさって10日が満月で、10日に地球と月の距離が一番近くなります。
10日が「スーパームーン」かと思うと、そうではないんです。今月は、満月になるのが2:48、距離が一番近くなるのは、同じ日の 15:33。13時間差です。ところが来月の満月は、それが8時間差で、わずかですが、来月の満月の方が大きいです。スーパームーンは来月になります。
満月になるのも一瞬で、月が一番近くに来るのも一瞬なのです。それぞれの時刻が何時なのかというのも、正確に調べないといけないわけです。










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