春分の日



今週の金曜日、20日は春分の日で祝日です。土曜日が休みの人は3連休ですね。

春分の日というのは、祝日にするほど、大切な日なのでしょうか?

一般的には、春分の日は、夜と昼の長さが同じになる日と言われています。実際は、ちょっと違うのですが、それは置いておいても、昼と夜の長さが同じだから休み、というのは、理由としてはおかしいですね。お彼岸の中日でもあるので、墓参りに行くために休みにするような気もします。でも、仏教だけのために休日にするはずはありません。もっと大切な理由があるのでしょうか?

実は、春分の日は天文学的にとても重要な日なのです。春分の日に太陽の中心がある位置を「春分点」と言います。太陽の位置というのは、太陽の向こう側にも星があって星座があります。実際には「うお座」があるのですが、うお座の中のどの位置に太陽があるか、ということです。この春分点がすべての天体の位置の基準点になります。すべての星の位置は、春分点から何度どちらに離れている、という表し方になります。
また、暦を作るときにも春分点を基準にしています。春分点から太陽が45度動いた(実際は地球が太陽の周りを45度回った)日を「立夏」と呼びます。90度回ると「夏至」です。135度回ると「立秋」・・・というように、30度、または45度刻みで、季節の変わり目を表す日が決められます。このように、天文学的にも、暦を決めるためにも、最も重要な日が「春分の日」なのです。天文学は毎日の生活には関わりないかもしれませんが、暦がなかったら、ほとんど生活できません。春分の日は、とても大切な日なのです。

春分の日も24時間あります。24時間で太陽の位置が少し動きます。今年の場合は、19時29分の太陽の位置が春分点になります。19時過ぎだと、日本では太陽が沈んでいるので、春分点の位置を直接確かめることはできませんね。でも、太陽が出ていたとしても、昼間ですから、太陽の向こう側にある星は見えません。春分点の位置を肉眼で確かめることはできないわけです。でも、春分の日の太陽がどこにあるかは、それまでの観測と計算で正確にわかります。

そんな春分の日ですが、今、見ておきたい星座というと何があるでしょう?



有名な春の星座はたくさんありますが、それらはiPhoneアプリのiステラなどで見てもらうことにして、有名ではありませんが、全天で一番大きな星座が見られます。一番大きな星座というより、一番長い星座と言った方がいいかもしれません。
「うみへび座」です。
ものすごく長くて大きい「うみへび座」、みなさんも頭からしっぽの先まで、星をつないでみてください。










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