今週の月



今日は月の話です。今日は月齢5で、三日月と半月の中間。今週は、満月に向かって次第に大きくなっていきます。
星を見たい場合は、月が沈んだ後の深夜ということになります。逆に、月を見るにはちょうどいい1週間です。今日は月齢5で、土曜日は月齢11になります。月はそのあたりが一番見やすい大きさです。

これまで、星を見たいときには、月は邪魔者という感じの扱いの話が多かったと思います。でも、月は一番身近な天体ですから、月を見るのもいいですね。月には、クレーター以外にも、山脈や谷、平野などがあります。そして、毎日見やすい場所が変わっていきます。
でも、月のそういう地形を見るには、天体望遠鏡が必要です。肉眼では、月の形や大きな模様は見えますが、クレーターや地形は見えません。望遠鏡は必須です。それなので、月の話はあまりありませんでした。

3月29日の月


天体望遠鏡を買うというのは、値段も高そうだし、使い方も難しそうだし、ハードルが高いですね。本格的な天体望遠鏡はその通りで、お金持ちであったとしても、初心者にはお勧めできません。でも、良心的な天体望遠鏡屋さんがあります。安い値段で、使い方も簡単で、よく見える天体望遠鏡を販売しています。「スコープテック」という会社で、「ラプトル」という名前の天体望遠鏡を販売しています。これは、近所のお店では売っていなくて、通販のみです。スコープテックのホームページから買えますが、アマゾンでも買えます。アマゾンで買えるなら、ちょっとハードルが下がりますね。ラプトルという望遠鏡は何種類かありますが、一番安いものだと1万円ぐらいで買えます。1万円なら、お子様の誕生日プレゼントにもなんとかなりそうですね。

でも、1万円の天体望遠鏡で、よく見えるんですか?

ラプトル以外の製品では、ほとんどダメです。おもちゃに近いものです。それが、ラプトルで月を見ると、びっくりするくらいきれいに見えます。毎日形が変わっていく月を、毎日見続けても飽きないと思います。

他には、スポッティングスコープと呼ばれている望遠鏡もあります。これは主に野鳥の観察に使われる望遠鏡ですが、月を見ても、とてもきれいに見えます。スポッティングスコープは、カメラ用の大型三脚に載せて使います。価格は、メーカーにより、グレードにより、様々ですが、3万円ぐらいからあります。それを載せるための丈夫なカメラ用三脚も必要で、1万円ぐらいからです。合わせて4万円ですね。
ちょっと高いと思う人もいるでしょうが、これは天体望遠鏡ではなくて、地上を見るための望遠鏡ですから、月や星以外にも、何でも見られます。

天体望遠鏡やスポッティングスコープがある人は、あさって火曜日の夜に月を見てください。月面Xが見えます。

月面Xって、なんですか?

月の欠け際に、Xという文字が見えます。重なったクレータのてっぺんだけに光が当たって、文字のように見えます。これが見えるのは、31日の22時前後の短い時間だけです。

月面X ( 矢印のところに小さなXが見える )









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