さそり座と部分日食



いよいよ本格的な梅雨の季節に入りました。晴れる日が少なくなりますが、貴重な晴れ間があったら星空を見てみましょう。今週の月は、夜中から明け方に昇ってきます。1週間後の日曜日に新月になります。今週は後半になるほど、月の出が遅くなります。
今夜も夜半前なら、星空が見られます。ただ、今は日が長いので、真っ暗になるのは、21時ぐらいになります。
下の図は、今夜22時の南の空です。

さそり座が、ちょうど南にあります。星座は南中しているときが一番見やすいので、さそり座を見るのは、今なら22時頃がいいです。さそり座が見やすい位置に来るのは、梅雨の時期になるという話を何度かしましたが、こういうことなのです。今はなかなか晴れませんが、きれいに晴れれば、南の地平線近くに、S字型に、くねっと曲がったさそり座を見つけられます。さそり座で一番明るい星のアンタレスは、赤い色の星です。サソリの心臓のところにある星で、肉眼で見ても赤いのがよくわかります。
さそり座の上に、へび座とへびつかい座がありますね。それらもわりと見つけやすい星座なのですが、さそり座と一緒に、この時期に南中するので、なかなか見てもらえません。

6月14日 22時の南の空


今日は、もう一つ、話題があります。
次の日曜日が新月だと言いましたが、このとき、日食になります。日本では、部分日食として見られます。宇都宮では16時10分ぐらいから、太陽が欠け始めます。17時頃最大になって、太陽の4割ぐらいが欠けます。そして、18時頃、丸い太陽に戻り、その1時間後、19時過ぎに日没になります。
夕方の西の空ですから、17時頃、お仕事終了時間に外に出て、太陽を見ると欠けた太陽を見られます。ただ、日が長い時期なので、17時の太陽は、まだまぶしくて肉眼で見るのは良くないです。ちょうどよく、薄曇りになってくれるといいですけど、普通であれば、専用の日食グラスが必要です。

今週、晴れた日には、さそり座とへびつかい座を探して、1週間後の日曜日は、晴れることを期待しましょう。










戻 る