七夕



あさって火曜日は7月7日、七夕。星関係の一大イベントですね。でも、この番組をいつも聴いてくださっている皆様なら、本当の七夕は明後日ではないことをご存じですよね。この番組も、始まってから9年目に入りましたが、この時期には、これまでに何度も七夕の話をしてきました。本当の七夕は、旧暦の7月7日です。

今年は、いつになりますか?

8月25日です。今年は遅い方です。旧暦と現在の暦は、最大2ヶ月近く違いますから年によってまちまちです。
旧暦の7月7日は、必ず月齢7です。旧暦というのは太陰暦です。これは、月の満ち欠けを基準にして作られた暦ですから、旧暦の日にちは月齢を表しています。7日なら月齢7です。
月齢7というのは、半月より少しだけ欠けた月です。これが南の空にあるときは縦になっていますが、西の空に沈む頃には、斜めになって舟の形になります。その月も、七夕の登場人物です。舟の形になって沈んだ月が、、舟と船頭になって戻ってきて、おりひめを天の川の対岸に渡してくれます。

明後日、7月7日の月齢は、いくつですか?

16で、ほぼ満月です。現在の暦では、舟と船頭がいなくなってしまいます。そのうえ満月だと、一晩中、月が空にあって天の川が見えません。今年の七夕は8月25日まで待ちましょう。

今年は、新型コロナの影響で、8月25日なら、幼稚園も小学校も、新学期が始まっていると思います。今年は明後日ではなくて、8月25日に七夕をやるのがいいと思います。そもそも7月7日というのは、梅雨の真っ最中でほとんど晴れません。そんな時期に七夕をやることが、間違っています。

7月7日 23:50 南の空
やぎ座に大きな月があるため、天の川は見えない


七夕は8月にやるとしても、天の川を見るのは、いつ頃がいいですか?

明日が満月で、ここしばらくは月が大きいので天の川は見えません。今月後半になると、天の川が見える時間帯に空に月がなくなります。その頃、日光とか那須の山の上に、天の川を見に行くのがいいでしょう。できるだけ大きな街から離れて、標高の高いところがいいです。日光なら竜頭の滝より上とか、那須なら那須どうぶつ王国やロープウエイのあたりがいいと思います。

天の川を見られるのは、今月後半です。その頃には梅雨が明けるかもしれません。今月後半の晴れる日を待ちましょう。

8月25日 23:50 南西の空
ベガ=織り姫,アルタイル=彦星









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