ペルセウス座流星群



今週(8月第3週)は、ペルセウス座流星群のピークです。毎年お盆の頃、たくさんの流星が見られます。それがペルセウス座流星群です。
もう、今夜あたりから見え始めています。これから、次第に数が増えていって、12日の夜がピークになります。晴れた日の夜は、毎日見た方がいいです。今夜(8月9日)の場合、22時前に月齢19の月が昇ってきます。観測条件としては良くないです。月の出は、1日に30分ぐらいずつ遅くなります。

夕方、暗くなってから、月が出るまでの時間帯に見るのがいいですか?

日が沈んだ後、真っ暗になるのは、今だと20:10 くらいです。今夜でも、そこから1時間半ぐらいは、月のない暗い空で流星を見られます。明日なら2時間ぐらい見られます。

8月9日 22時の北の空


以前、ペルセウス座流星群の場合、もっと遅い時間の方が、たくさんの流星が飛ぶというお話がありましたよね?

この流星群は、夕方よりも明け方の方が、たくさんの流星が飛びます。流星群の放射点がペルセウス座にあるわけですが、放射点の位置が高いほど、たくさんの流星が見られます。夕方は放射点の位置が低くて、明け方に一番高いところに行きます。月の光にじゃまされないのは夕方だけど、明け方の方がたくさんの流星が飛ぶということです。でも、夕方は流星数は少ないですが、明け方だと月の光で暗い流星が消されて見えなくなります。ですから、夕方でも明け方でも、実際に見える流星の数は、あまり違わないと思います。夜中を過ぎると眠くなってしまう人は、月の出の前の時間帯に見るのがいいと思います。明け方まで起きていられる人は、月があっても、2時から3時半ぐらいまでの時間帯に見るのがいいです。「火球」と呼ばれる、特別明るい流星を見られる確率が上がります。

火球ですか。どのくらい明るいのですか?

南の空に木星がありますが、それよりも明るい流星です。場合によっては、地面に自分の影ができるくらい明るい火球があります。もっとも、空を見ているので、自分の影ができても見えません。めったにありませんが、ペルセウス座流星群の場合、一晩に1個ぐらい火球が現れます。

ペルセウス座流星群を夕方に見る場合と、明け方の場合、どこを見ていたらいいですか?

流星を見るときには、真上を見るのが基本です。リクライニングチェアに寝転んだり、段ボールを地面に敷いて、そこに寝て真上を見ます。今回のペルセウス座流星群を見るときは、夕方の場合、足を北東に向けて寝て、枕をおいて、視線の中央が天頂より少し、北東寄りにするのがいいと思います。明け方の場合は、足を北に向けて寝て、リクライニングチェアや枕の高さを調整して、月が視野に入らない方向を見てください。

今週は流れ星がたくさん見える週です。晴れたら、夜空を見上げてみてください。










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