南の空


8月最後の日曜日になりました。今日の話は、宵の南の空に見える天体です。
下の図が、今夜21時に見える南の空です。


南の空には月があって、その西側に木星と土星があります。それらは明るいので、月があってもよく見えます。木星と土星は、いて座にありますが、いて座の星は、月の明るさで消されてしまってほとんど見えません。いて座の下には、みなみのかんむり座とぼうえんきょう座という星座があります。さらにその東側には、けんびきょう座とつる座があります。
そのあたりの星座は、南半球に行かないと見えない星座だと思われますよね。でも、栃木県から見える位置にあるのです。

今日は月がじゃまですが、月がなければ、そのあたりの星座が見えますか?

残念ながら、肉眼で見るのは、ほとんど無理です。これまでにも何回かお話ししましたが、栃木県から見て南の方には、大都市が広がっています。そこから出る光で、南の空が照らされて明るくなっています。地理的な位置関係はどうにもなりませんから、栃木県からは、南の低い空にある星は見えません。肉眼では見えませんが、双眼鏡を使うと見えます。双眼鏡で見ると、肉眼で見るより暗い星が見えます。しかしながら、双眼鏡だと見える範囲が狭くて、星座全体を見ることはできません。こと座ぐらいの小さな星座なら、全体が見えますが、多くの星座は、双眼鏡では全体を見ることができません。
ところが、倍率は低いのですが、視野が広くて、星座全体を見られる双眼鏡もあります。最近、「星座双眼鏡」という名前で販売されています。1万円ぐらいで買えます。

例えば、こんなものがあります。




 笠井トレーディング
3x50                                                   2x40

 ビクセン                          サイトロンジャパン
 SG 2.4x42                           2x40









戻 る