明け方の東の空



秋も深まってきました。それにともなって、栃木県付近では、晴れる日が多くなる季節です。

今週の天文トピックは何かありますか?

今週は、明け方の東の空に、金星と水星が見えます。13日(金)には、そこに細い月が加わります。金星と水星と細い月が集まっている光景は、早起きして見てみる価値があると思います。13日金曜日の朝、それらが東南東の低いところに集まっています。

下の図は、11月13日、朝5時の東の空です。

11月13日 AM5時の東の空


細い月と金星がすぐ近くにあって、水星は低いところにあります。さらに、おとめ座の1等星、スピカも近くにいます。月は月齢27で、すごく細くて、地球照もよく見えます。写真に撮っておきたいですね。
今のデジカメは、暗くても写るし、手ぶれ補正もよく働くので、簡単に写せると思います。ただ、露出時間が長いので、カメラをしっかり持って、シャッターを押して、露出が終わるまで、2・3秒間、カメラを動かさないようにしてください。

朝5時だと夜明けが迫っていますが、これらの星は、何時頃まで、見られますか?

次第に空が明るくなります。暗い空で見られるのは、5:20ぐらいまでです。その後は明るくなりますが、ギリギリ5時半までは大丈夫です。明け方の2・30分だけですが、せっかく早起きするなら、その後まで、空を見てもらいたいです。よく晴れた場合ですけど。
次第に東の空が明るくなっていって、朝焼けが見えます。それとともに星が消えていきます。星が消えて青空に変わっていく経過を見てみるのもいいと思います。余裕のあるときに・・・   そう言いながらも、私は早起きが苦手です。でも、まれに見てみると「こんなにきれいなのか!」って思います。早起きしなければならない仕事の人もいるでしょうが、そういう人が、夜明けの東の空を見られるのは役得です。

晴れたら毎日、早朝の月や金星を見てみるといいです。今週1週間、早朝の東の空を見ると、金星と水星の位置が少し動くのが分かります。月は毎日同じ時刻に見ると、東に動いていくのがわかります。
早起きして、そんなところも見てもらえるといいですね。










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