冬の星座



秋が深まってきました。今日は、夕方の南の空に半月がでています。月齢7で、旧暦の七夕の日に見える月と同じ大きさです。でも、月の位置は、七夕の頃より高くなっています。半月の場合は、夏よりも今の方が高いところに見えます。1ヶ月後に見える半月は、さらに高いところにいきます。半月だけを見れば、3月が一番高いところにあります。月の形によって、いつ頃、高いところにあるか、低いところにあるかが違います。
今夜の月は、夜中の0時前に沈みます。0時以降は、月のない暗い夜空で星を見られます。

0時ぐらいの遅い時刻になると、冬の星座が見えます。今夜0時の南の空が下の図です。

11月23日 0時の南の空


今夜0時というのは、日付的には、明日、23日です。
南の空にオリオン座があります。南から南東の空には、冬の星座が昇ってきています。オリオン座の周りには、おおいぬ座やおうし座、ふたご座などがあります。その上には、ぎょしゃ座があります。そのあたりが冬の代表的な星座です。
夜中にはもう、冬の星座が全部見えます。この時期の夜中は、けっこう寒いですが、真冬に比べればまだマシです。真冬の氷点下の夜は、いくら星がきれいに見えても、外に出たくはないですよね。今なら、さすがに氷点下にはなりませんから、この時期に冬の星座を見ておくのがいいと思います。今なら、南西の空に秋の星座も見えています。
くじら座やうお座があります。先月もお話ししましたが、くじら座にあるミラという星、明るさが大きく変わる変光星です。くじらの心臓の位置にある星ですが、今ならまだ見えています。あと2ヶ月ぐらい過ぎると、肉眼では見えない暗い星になります。その変化の様子も見てみてください。
北の空には、カシオペア座やペルセウス座が見えます。それらも秋の星座ですが、まだ、よく見える位置にあります。

今なら、秋の星座と冬の星座が,同時に見られるわけです。両方見られると、お得な感じですね。あまり寒くなくて、星がきれいに見えるこの季節、夜中に、星空を眺めてみましょう。










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