月と金星


12月最初の日曜日です。冬になりましたね。

  今週の天文トピックは何かありますか?

今日は月齢21で、明け方に見える、反対側の半月です。明け方の東の空には、金星も見えます。今週は、明け方の空で月が半月から次第に細くなっていって、週末には三日月よりも細くなります。

  ・・・ということは、夕方から夜半までは、月のない暗い空で星を見られますね。

冬になって、晴れる日が多くなりました。夕方の早い時間なら秋の星座が見られるし、遅くなれば冬の星座が見えます。寒くなりますが、きれいな星空が見られるシーズンです。今週と来週は、月にじゃまされずに星空を見られます。それと、1週間後の日曜日の朝になりますが、12月13日の早朝、細い月と金星がすぐ近くまで接近します。

  かなり近づくのですか?

その日の早朝5時頃、南東の低い空に金星と月が見えます。そのときが最も接近していて、ほとんどくっついています。下の図が12月13日、5時の東の空です。

12月13日 AM5時の南南東の空


てんびん座の下で、月と金星がくっついています! 5時だと月の位置が低いので、東が開けている所でないと見えません。5時半ぐらいになれば、少し上がってくるので、見やすくなります。それと、この日の月は大きいんです。

  月が地球に近い位置にいるのですか?

月は、地球の周りを楕円軌道で回っています。ですから、地球に近いときと遠いときがあります。この日は、月が地球に一番近い位置にいます。大きい月と、金星が並んで見えるわけです。月はすごく細いですが、地球照が見えるし、地平線に近いのでかなり大きく見えます。この日の月と金星が並んでいる姿は、見ておいた方がいいと思います。東の地平線まで見えないところに住んでいる人は、東が開けたところに出かけてでも見た方がいいです。
時間が過ぎるにつれて、月と金星は上に昇っていきますが、月は金星から離れる方向に動きます。5時頃からずっと見ていると、月がわずかに東の方向に動いていくことが分かります。

  何時頃まで見られますか?

6時までです。朝焼けで空が明るくなってきます。月も金星も明るいので、多少の朝焼けなら見えますが、6時を過ぎると見えづらくなります。

1週間後の日曜日の朝です。次の日曜日は早朝は早起きして、5時から6時の間、東の空を見てみましょう。










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