来年の天文現象



今年は新型コロナで、世の中の多くのことが変わってしまいましたね。栃木県も感染者が増えてきて、関係者のみなさんは大変なことになっているのだと思います。
大勢の人が集まる行事は、ことごとく中止になりました。天体観測も、ひとりで出かけて、ひとりで星を見る分には問題ないですが、大勢の人が集まる天体観測会は、感染リスクの高い行事です。今年は、一般対象の天体観測会というのは、ほとんど行われなかったのでしょう。火星大接近で、8月・9月・10月ぐらいには、火星の模様がけっこうよく見えたのですが、一般の人は、火星を見る機会がなくなってしまいました。
きれいな星を見せてもらう機会がなかったのは残念です。でも、今年は天気の悪い日が多くて、夜、きれいに晴れた日が、かなり少なかったです。天体観測会を予定しても、ほとんど曇りで、「残念でした。」ということになったのだと思います。
来年は、晴れる日が多いといいですね。

来年の主な天体現象は、何があるのでしょう?

皆既月食中の月


2021年は、月食が2回あります。5月26日に皆既月食が見られます。日没直後、東の空から昇ってくる月が欠けていきます。夕方の皆既月食ですから、大勢の人が見られます。この皆既月食はおまけがあって、この日がスーパームーンです。スーパームーンが皆既月食になるって、話題になりそうです。

もう1回は11月19日。部分月食です。皆既月食ではありませんが、月のほとんどが地球の影の中に入ります。完全に月が隠れるわけではありませんが、それに近い月食です。こちらの月食もおまけがあって、来年の一番小さい月が月食になります。

来年の月食は、一番大きな満月と、一番小さい満月が月食になります。両方の月食が終わった後に月の写真を撮っておくと、スーパームーンとその反対の月の大きさの違いが分かります。両方をくらべると、月の大きはけっこう変わるのが分かります。

それ以外の天文現象は、何かありますか?

主な流星群ですが、8月のペルセウス座流星群は、極大の時刻が、日本で見やすい時間帯になります。その上、月の影響もなくて、たいへん良い条件で見られます。8月のペルセウス座流星群の条件がいいというのは久しぶりで、ここ数年、月のない暗い空でペルセウス流星群を見られる機会は、ほとんどありませんでした。来年は晴れて、たくさんの流れ星が見られるといいですね。

2021年も注目の天文現象が多い、楽しみな年になりそうです。

では、みなさま、良いお年を・・・










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