りゅう座とうしかい座がありますが、昔のしぶんぎ座は、その間の星がないところです。現在、しぶんぎ座があったとしても、とても見つけにくい星座になります。 
 
        ところで、「しぶんぎ」というのは、何ですか? 
 
昔、外洋を船で航海するとき、星の位置から、自分がいる場所を特定していました。そのために、星の位置を測るための計測器がありました。四分儀、六分儀、八分儀というものです。4は「よんぶんぎ」とはいわないで、「しぶんぎ」と呼びます。 
 
        4・6・8のうちの、4が星座になったのですね。 
 
実は、6と8も星座になっています。ろくぶんぎ座は、春に見えるしし座の下にあります。はちぶんぎ座は日本からは見えませんが、南半球に行くと見えます。 
 
        昔の航海にとって大切な計測器が、全部星座になったのですね。 
 
現在ある星座の大元は、メソポタミア時代に作られました。その後、ギリシャ・ローマ時代に神話と関連付けられて、一般的になりました。それから、大きく時代が過ぎて、大航海時代の頃、主に南半球で見える星に新しい星座が作られました。 
 
        現在の星座は、大昔に作られたものと、大航海時代に作られたものが、混在しているのですね。 
 
しぶんぎ座はなくなっても、流星群の名前として残りました。そのしぶんぎ座流星群ですが、今夜23時頃がピークになります。上の図のりゅう座とうしかい座の中間あたりから、流星が飛び出してくるように見えます。 
 
        月はどうですか? 
 
      南東の空に、半月よりも少し大きい月が出ています。条件としては、良くないです。でも、しぶんぎ座流星群は、ピークの時間帯に集中して、たくさんの流星が飛ぶことがあります。今夜の23時前後は、月があっても見た方がいいです。見るときは、頭を南に向けて寝転んで、月が目に入らないようにして、北の空を見てください。23時の時点では、放射点が地平線から上って間もないので、下から上に飛ぶ流星が見られます。 
 
      寒そうですが、暖かい服装でしぶんぎ座流星群を見てください。 
       
       
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