はやぶさ2



先月、はやぶさ2が地球に帰ってきて、大きな話題になりました。もう1ヶ月前の話になりますね。その後、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのかけらを、多くの研究者たちが分析しています。
はやぶさは、初号機も2号機も、日本人はみんな大好きです。特に初代はやぶさはトラブルが多発して、満身創痍になりながら地球に帰ってきました。はやぶさは機械ですが、まるで人間のように、多くの人に愛されて感動を与えてくれました。初代はやぶさが帰ってきたときは、みんな泣きながら喜びました。あまりにも多くのトラブルが起こったのに、それを克服して、はやぶさを地球に戻した、JAXAとNECの努力が感動的なドラマになりました。はやぶさの映画が何本か作られました。その中で、一番事実に近いのが、映画ではなくてプラネタリウムで上映されていた「HAYABUSA - Back to the Earth -」という作品でした。
はやぶさには、自分自身を記録するカメラは搭載されていないので、宇宙空間にいるはやぶさの機体の画像は全くありません。我々がテレビで見た画像のほとんどは、「HAYABUSA - Back to the Earth -」の中にあるCGで描かれた中のひとコマです。

  はやぶさ2のCG作品もあるのですか?

「HAYABUSA2 - REBORN -」という作品があります。テレビで見るはやぶさ2の映像も、多くはこの作品の一部です。初代はやぶさのときは、プラネタリウムでしか見られませんでしたが、今回は、プラネタリウムで見るフルドーム版と、映画館で見る劇場版があります。

  どこで見られますか?



劇場版は、ユナイテッド・シネマ系の映画館でやっていたのですが、もう、上映が終了していると思います。フルドーム版は、ロングバージョンとショートバージョンがあります。どうせ見るならロングの方がいいので、近くだと、つくばエキスポセンターで見られます。東京の多摩六都科学館でもやってます。はやぶさ2は、初代はやぶさの経験を生かして、改良された探査機で、トラブルなく完璧なミッションをこなしました。その分、初代はやぶさのようなドラマはありませんが、この作品を見ると、どれほど難しいことをやり遂げたのか良くわかります。
私は両方観ました。劇場版は、やはぶさ2が帰ってくる前に、足利で見ました。フルドーム版は、現在もプラネタリウムで見られますが、上映予定を確かめて見に行ってください。

  はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのかけらを調べると、何がわかるのですか?

小惑星は、太陽系ができた最初の頃の状態を保っていると考えられます。そしてリュウグウには、生命の元になる有機物がある可能性があります。太陽系の起源や生命がどうやって生まれたのか、すべてがわかるわけではないですが、大きく前進すると思います。

  はやぶさ2の旅は、まだ続くのですよね。

今回のリュウグウへの往復ミッションは、すべてがうまくいったので、はやぶさ2の燃料は半分以上残っています。それを使って、次の小惑星探査の旅に出ました。

  次はどこに行くのですか?

次の目的地は、直径30mぐらいしかない、名前の付いていない小惑星に向かいます。到着するのは11年後です。この小惑星は、遠い将来、地球に衝突する可能性があります。これが衝突すると、栃木県全体が吹き飛ぶくらいの被害が出ます。そういう小惑星の正体を調べに行きます。相手がどういう天体なのかを調べた上で、衝突を回避する方法を考えます。

はやぶさ2の話題は、これからも続きそうですね。










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