新月



節分と立春は過ぎましたが、まだまだ冬ですね。北関東は冬型の気圧配置のとき、空気が澄んで星がきれいに見えます。寒い冬にきれいな星が見えるのは、栃木県の特権です。今のうちに、きれいな星空を見ておきたいですね。2月も後半になると冬型が緩んできて、澄んだきれいな星空が見られなくなります。まだまだ冬だと思っていると、いつの間にか、冬が終わってしまいます。

今週12日が月齢0で、新月です。今週が澄んだ冬の星空を見られる、最後のチャンスかもしれません。今週は新月期ですから、冬の星空を思う存分、見てください。

   今週の星空の見所は、どのあたりでしょうか?


今日20時、南の空です。真南にオリオン座があります。 その周りに冬の星座が全部見えます。今週は、宵の時間帯に冬の星座を見られます。

でもその時間帯は、街の明かりが、一番明るく灯っているし、車もたくさん走っています。それらが星空を照らして、空が明るくなっています。空が明るいということは、暗い星が消されてしまうということです。街の明かりがなければ見えるはずの星たちが、見えなくなります。「満天の星」、というわけにはいきません。夜の11時を過ぎると街の明かりが消えてきて、車も減るし、夜空が暗くなります。きれいな星空を見たいなら、11時過ぎが良いわけです。でも、遅い時間になると、寒くなるし、眠くもなるし、冬の星座が西に傾いてしまいます。それぞれのみなさんにとって、都合のいい時間に、外に出てみてください。

   天体望遠鏡や双眼鏡などを持っていない人が、肉眼で冬の星空を見るとき、どこを見たらいいですか?



まずは、オリオン座を見てください。左上の明るい星がベテルギウスで、赤い色の星です。星には色があることがわかります。右下の明るい星がリゲルで、やや青っぽい色の星です。
オリオン座が見つけられれば、その周りの星座も探せます。オリオン座の上にふたご座があります。その西側には、おうし座があります。おうし座には、平安時代から、「すばる」と呼ばれている星の集まりがあります。自動車メーカーのスバルのマークになっている天体です。肉眼で見ると、視力が普通なら6個か7個の星が見えます。視力によって、見える星の数が違います。視力が悪いと、ぼやっと、明るいところがある、と見えるだけで、星は1個も見えないかもしれません。
オリオン座を見つけてから、おうし座を探して、すばるの星が何個見えるか、確かめてみてください。










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