火星とその周りの星座



2月最後の日になりました。今年の冬は寒かったり暖かかったりしましたが、寒い季節が終わりに近づきました。明日から3月ですが、まだまだ、寒い日は来るでしょう。星を見る立場からいえば、強い冬型の気圧配置になると、寒いですが澄んだ夜空になって、きれいな星を見られます。
真冬の頃は、澄んだ星空を見られるのが当たり前でしたが、この時期になると、そういう機会が少なくなります。

  そんな今ですが、今週の星空の見所は、何かありますか?

昨日が満月で、今週は月が次第に細っていきます。でも、夜中には月が出ていて、満天の星空は見られません。

  月があっても見られる天体はありますか?

今は、火星がおうし座にあります。火星は赤い色の惑星ですが、おうし座にあるアルデバランも赤い星です。火星と1等星のアルデバラン、赤い星が2つ、近くに見えます。おうし座にはすばるがありますが、火星はすばるのすぐ下にいます。すばると火星とアルデバラン、それらがすぐ近くに見えます。

下の図は、今週の木曜日 3月4日20時の南西の星空です。

3月4日20時 南西の空


すばるは、星団と呼ばれる星の集まりですが、アルデバランの回りも、ヒアデス星団と呼ばれる星の集まりです。星がたくさんあるところに火星がいます。見た目にも華やかです。肉眼で見ても華やかですが、双眼鏡をお持ちの方は、双眼鏡でそのあたりを見てください。たくさんの星が見られます。

火星とアルデバランを結んだその先に、オリオン座のベテルギウスがあります。ベテルギウスも赤い星です。赤くて明るい星が3つ並んで見えます。
双眼鏡があれば、オリオン座の3つ星の下も見てください。オリオン大星雲があります。双眼鏡で見るときれいです。オリオン大星雲は、星ではなくて、宇宙空間にある主に水素ガスの塊です。その中で新しい星が、今、次々に生まれています。

オリオン大星雲









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